役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング#予告写真:藤村憲司/アフロ、PIXTA

社外の客観的な目が企業経営にとって重要性を増す中、社外取締役が役人の有力な再就職先となっている。「行政経験を積み、企業経営にも一定の理解がある官僚OBの知見は貴重」という見方がある一方、「形を変えた事実上の天下り」といった否定論も出ている。特集『役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング』では、該当する全909人の経歴を精査。出身省庁や役職に着目した実名報酬ランキング計16本を作成した。彼らは高額報酬に見合う働きをしているのか?徹底的に検証する。本特集は8月26日(月)から9月26日(木)までの全16回にわたりお届けする。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

#1 8月26日(月)配信
財務省出身の社外取締役「報酬」ランキング【12府省で最多の101人】2位はオリックス等の社外取、1位の総報酬額は2社で4471万円!

役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング#1Photo:Photolibrary

 予算案の作成を担い徴税権も持つことから、最強の官庁として君臨している財務省。上場企業の社外取締役になっているOB・OGは101人に上り、12ある府省の中で最も人数が多かった。ダイヤモンド編集部推計の役員報酬額で1000万円を超えたのは、やはり最多の40人。トップの金額は4471万円に達した。

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#2 8月27日(火)配信
経産省出身の社外取締役「報酬」ランキング【全75人】2位は三菱商事等の社外取、1位の総報酬額は3社で9904万円!

役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング#2Photo:JIJI

「経産省内閣」ともいわれた第2次安倍政権下で、存在感が大きくなった経済産業省。産業振興を担う官庁だけに、社外取締役に就いているOB・OGの人数は財務省に次いで多く75人だった。役員報酬額が高いことも特徴だ。2000万円を超えたのは財務省を上回る8人、トップの金額は9904万円に上った。

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#3 8月28日(水)配信
日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング【全63人】2位は信越化学等の社外取、1位の総報酬額は2社で3598万円!

役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング#3Photo:Photolibrary

 通貨の番人と呼ばれる日本銀行。その金融政策は日本経済を大きく左右し、行員たちは国内有数のエリート集団である。もちろん財界には深く食い込んでおり、社外取締役になっているOB・OGは63人もいる。役員報酬額で日銀総裁経験者を抑え、3598万円で首位に立ったのはOG社外取だった。

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#4 8月29日(木)配信
国交省出身の社外取締役「報酬」ランキング【全40人】2位はコスモエネルギーHD社外取、1位の元局長の報酬額は2025万円!

役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング#4Photo:Photolibrary

 道路や鉄道、飛行機にダム――日本の交通と国土の整備を担う官庁、国土交通省。ゼネコンや自動車、運輸関連など企業との接点は多く、社外取締役のOB・OGは40人いた。役員報酬額で国土交通事務次官OBを上回り、2025万円で1位となったのはOG社外取だった。

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#5 8月30日(金)配信
厚労省出身の社外取締役「報酬」ランキング【全38人】2位は大和証券G等の社外取、1位の元局長の総報酬額は3社で4733万円!

役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング#5Photo:Photolibrary

 医療や失業対策、年金などの社会保障を担う厚生労働省。同省出身で上場企業の社外取締役に就いているOB・OGは38人いた。このうち、役員報酬額で1000万円を超えたのは13人。厚生労働事務次官OBが1980万円で5位に付け、トップの金額は4733万円だった。

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#6 9月3日(火)配信
警察出身の社外取締役「報酬」ランキング【全61人】2位はセガサミーHD等の社外取、1位の総報酬額は5社で4733万円!

役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング#6Photo:Photolibrary

 警察は、国家機関である警察庁と、地方組織の各都道府県警に分けられる。警察庁の職員は国家公務員であり、各都道府県警に属する現場の警察官は地方公務員だ。上場企業の社外取締役に就いている警察OB・OGは全61人いて、このうち警察庁出身が36人だった。役員報酬額で2000万円を超えたのは3人。トップとなった警察庁長官OBの金額は4370万円に達した。

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#7 9月5日(木)配信
外務省出身の社外取締役「報酬」ランキング【全33人】2位はJT等の社外取、1位の総報酬額は4社で4942万円!

役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング#7Photo:Photolibrary

 諸外国や国際機関と交渉し、外交を担っている外務省。上場企業の社外取締役に就いているOB・OGは全33人だった。国際情勢に通じていることが企業から評価され、役員報酬額で4000万円を超えたのが3人。1位となった外務事務次官OBの金額は4942万円に上った。

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#8 9月6日(金)配信
農水省出身の社外取締役「報酬」ランキング【全22人】5位はSBIHD等の社外取、1位の総報酬額は2社で2725万円!

役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング#8Photo:Photolibrary

 食料の安定供給、農林水産業の発展や振興を担っている農林水産省。上場企業の社外取締役に就いているOB・OGは全22人だった。役員報酬額で1000万円を超えたのが8人。2725万円で1位となったOGはMBAホルダーで、同省退官後に民間企業でキャリアを積んだ人物だった。

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#9 9月10日(火)配信
総務省出身の社外取締役「報酬」ランキング【全17人】2位は佐川のHD社外取、1位の総報酬額は2社1600万円で他省に比べ低め!?

役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング#9Photo:Photolibrary

 2001年の中央省庁再編で、旧自治省、旧総務庁、旧郵政省が合併してできた巨大官庁、総務省。上場企業の社外取締役に就いているOB・OGは意外と少なく、全17人だった。役員報酬額で1000万円を超えたのは4人。1600万円で1位となったOBは、同省退官後に16年も知事を務め、全国知事会会長に選出された人物だった。

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#10 9月12日(木)配信
防衛省出身の社外取締役「報酬」ランキング【全11人】1位は元事務次官!少ない報酬額の背景に“三流官庁”の黒歴史

役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング#10Photo:Photolibrary

 2007年に「庁」から「省」に格上げされた防衛省。実際の任務・活動を行う自衛隊出身者も含めて、上場企業の社外取締役に就いているOB・OGは全11人だった。1位となった防衛事務次官OBをはじめ、ランキングに入った社外取を推計報酬額と共に実名で公開する。

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#11 9月13日(金)配信
元事務次官の社外取締役「報酬」ランキング【全40人】トップ10の半数を占めた“引っ張りだこ”官庁とは?

役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング#11Photo:JIJI

 各省の官僚で最高位の事務次官は、霞が関の役人の中でもエリート中のエリート。上場企業の社外取締役に就いている元事務次官は40人いた。その推計報酬額ランキングを見れば、上場企業による各省への評価が分かるはずだ。トップ10の半数を占める官庁もあったが、それは一体どこか?元事務次官の実名と推計報酬額を確認していこう。

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#12 9月17日(火)配信
国税庁出身の社外取締役「報酬」ランキング【全省庁で最多143人】3位はカプコン等の社外取、1位の総報酬額は4社で2350万円!

役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング#12Photo:Photolibrary

 国民の財布を把握する情報力と査察権を持ち、政官財の各界から恐れられている国税庁。財務省の外局ながら、社外取締役に就いているOB・OGの数が143人と最多になったため、同省とは切り離して集計した。退官後、税理士として活躍するケースがほとんどで、役員報酬額で1000万円を超えたのが11人。首位となった元税務署長の金額は2350万円に上った。

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#13 9月19日(木)配信
検事出身の社外取締役「報酬」ランキング【全85人】3位は鹿島等の社外取、1位の総報酬額は3社で3250万円!

役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング#13Photo:JIJI

 法務省の特別機関である検察庁。司法試験に合格した検事の方がキャリア官僚の事務官よりも上位で、法務省事務次官よりも検事総長の方が格上だ。退官後は弁護士になるケースが多く、上場企業の社外取締役に就いているOB・OGは全85人だった。役員報酬額で1000万円を超えたのが32人。1位は3250万円だった。

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#14 9月20日(金)配信
裁判官出身の社外取締役「報酬」ランキング【全49人】2位は住友商事等の社外取、1位の総報酬額は2社で3410万円!

役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング#14Photo:Photolibrary

 裁判所は行政、立法に並ぶ三権分立の要。司法試験に合格した裁判官は、退官後は弁護士になるケースも多く、上場企業の社外取締役に就いているOB・OGは全49人いた。役員報酬額で1000万円を超えたのが13人。トップは3410万円だった。

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#15 9月24日(火)配信
都道府県庁出身の社外取締役「報酬」ランキング【全70人】4位は小田急電鉄等の社外取、都庁出身の1位の総報酬額は2社で2171万円!

役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング#15Photo:iconeer/gettyimages

 全国29の都道府県庁から、上場企業の社外取締役に就いているOB・OGの数が計70人もいることがダイヤモンド編集部の集計で分かった。最も多かったのが東京都庁で9人、北海道庁と新潟県庁が5人で続き、千葉、愛知、兵庫、愛媛、高知の各県庁が後を追う形となっている。首位の報酬額は2171万円。全員実名で公開する。地方エリートたちの懐事情を確認していこう。

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#16 9月30日(月)配信
役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング【全909人・総合版】3位の元外務事務次官は富士通等の社外取で総報酬額4942万円、1位は?

役所&日銀出身の社外取締役「報酬」ランキング#16Photo:Pinopic,petesphotography/gettyimages

 役所と日銀OB・OG社外取締役909人の経歴を、ダイヤモンド編集部が精査。実名・推計報酬額ランキングの完全版をお届けする。その顔触れや役職名をチェックすれば、上場企業による役所・日銀への評価がはっきりと分かるはずだ。3位は報酬額4942万円の外務事務次官OBだった。それでは1位は?

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Key Visual by Noriyo Shinoda

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