『週刊ダイヤモンド』8月31日・9月7日合併号の第1特集は「40歳、50歳、60歳からの稼げる資格&検定」です。人生100年時代において、40~60歳はまだ人生の中盤。リスキリングによって自分の価値を高め、それを生かせる時間は十分あります。中高年から人生を変えられる、コスパ・タイパ重視で厳選した資格・検定のノウハウについて、裏ワザを含めてお届けします。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

主要24資格の受験申込者数が
コロナ禍で高止まりに

「全世代のリ・スキリング(学び直し)を推進する」――。6月に閣議決定された「骨太の方針2024」では、意欲ある人が“生涯”活躍できる社会を実現するべく、若者のみならず中高年を含めた全世代のスキル向上を打ち出した。

「資格&検定」をコスパ・タイパで厳選!中高年から稼げる・人生が変わる秘訣とはコロナ禍以降、資格試験や大学院などでの学び直しに挑戦する中高年が増えていい(写真はイメージです) Photo:PIXTA

 学び直しのための「教育訓練給付」の給付率を最大70%から80%へ引き上げた上で、対象資格・講座を拡大。さらに、教育訓練休暇中の生活を支える新たな給付を創設することが明記された。

 そんな政府の旗振りとは関係なく、今、物価高や老後の経済不安の高まりから、中高年の間で資格取得を目指す人が増えている。

 資格の学校TACがまとめた、日商簿記検定や宅地建物取引士(宅建士)など主要24資格・検定(公務員・教員を除く)の23年の受験申込者総数は約240万人に及ぶ(下図参照)。

 16年以降、受験申込者数はおおむね220万人弱で推移していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で試験が中止され、20年は176万人まで急減した。しかし、21年には反動で受験申込者数が過去最高の約252万人に急増し、その後の2年間は約240万人でほぼ横ばいを維持しており、高止まりの状況が続いているのだ。