まずは「安心感」を与えることが重要

 GOODの伝え方は、まずOK!と肯定し、そういうの大歓迎!とあなたが教えることをイヤがっていないことを伝えています。そうすることで、親に「聞いてもいいんだ」という安心感をまずは与えることができます。

 ケースにもよりますが、歳をとった親のほとんどは「自分がスマホ操作を覚えられないこと」にコンプレックスを抱えています。本当は覚えたいけど覚えられない。加えて、子どもに何度も聞くことにも個人差はあれど申し訳ないと思っている。そのため、スマホ操作を聞くこと自体が実はストレスになっているのです。

 ですから、まずは安心感を与えることを意識しましょう。皆さんも学生だったころ、高圧的な先生よりもやさしい先生のほうが、余計なプレッシャーがなく、質問をしやすかったのではないでしょうか。

 この「安心感を与える」という効果は絶大で、スマホやPCの操作、AV等の家電製品の設定などを親が諦めずに覚えようとする原動力になります。

 もしここで、「どうせ忘れるんだし、私がやるから貸して」と吐き捨ててしまえば親の自尊心は傷ついてしまいます。もしくは逆に開き直られて、「じゃあよろしくね」と言われたりするかもしれません。どちらにしても、皆さんの望むかたちではないですよね。

 ですのでまずは安心感を与えたうえで、「どこまでなら操作ができるのか」。できることとできないことを整理しながら教えられるといいでしょう。もちろん、メモなどを活用するのも有効です。