やる気満々部下への対応ポイント(2)
「私たち」の大きな目的を伝える

 前回の、上司に対する意見調整の際にも話したように、いきなりHOW(やり方)について議論するのは、あまり賢いやり方とは言えません。WHYやWHAT、あるいは、その一段上の大目的、中長期的なゴールの話をして、お互いの進むべき道、目指す方向性を合意していきましょう。

 部下の提案は、HOWの話になりがちです。ですから、大きな方向性と照らし合わせて、そのHOWが本当に妥当なのかを部下が自分で考えられるように仕向けてみましょう。

 また、ゴールに向かうために「私たち」はどうしたらいいか?と問いかけるのも有効です。

 ここでのポイントは「あなた」ではなく、「私たち」とすることです。部下一人が考えるのではなく、一緒に考えていくという姿勢を見せることで、上司であるあなたと部下は、敵対関係では無く、同じチームの一員であることが再確認できるはずです。これにより、チームのベクトルを揃える効果が期待できます。