やる気満々部下への対応ポイント(3)
「今後も提案は大歓迎!」と伝える

 また、ぜひ忘れないでいただきたいのが、「今後も提案に期待している」と伝えることです。

 確かに、若手の提案・提言には突っ込みどころがたくさんあるかもしれません。しかし、実際のところ、若者の感性は極めて重要です。

 年を取ると、どうしても知識と経験が多くなりますから、かつてうまくいったやり方や成功体験に縛られてしまい、思考が硬直化する傾向にあります。これを打破するには、自分とは異なる視点・観点からの意見を聞いていくことが大切なのです。

 そもそも、新しいアイデアは、たくさんあった方が良いです。もちろん、締め切りが迫っているのに、芯を食わない筋の悪いアイデアをたくさん出してこられても困ります。しかし、時間的に余裕がある場合には、突拍子もない意見が出てくるのも悪いことではありません。

 今後も、あなたの視野を広げてくれるチャンスを「若手がわざわざ提供してくれる」のだと捉えて、積極的にヒアリングするくらいの気持ちを持ってみてはどうでしょうか。

 言うまでもなく、若手社員に迎合する必要はありませんし、間違っていることは間違っていると指摘すれば良いです。しかし、あなた自身の成長の機会をみすみす見逃すべきではありません。何歳になっても、成長に対して貪欲でありたいものですよね。

 そういう意味で、若手社員には、「今回、自分の意見が通らなかったことで、ネガティブな感情を持たず、会社・事業を良くするためにどういう選択肢があるかを今後も考え続けてほしいし、提案してきてほしい」と伝えるようにしましょう。