「成果を上げること」が
絶対的なリーダーの仕事

 組織の役職上のリーダーになっていなくても、リーダーとしての視点は必要です。

 後輩に対してはリーダー的な接し方が求められたりしますし、自ら主導的に動くためには役職・年次にかかわらず「リーダー」になる必要があるからです。さらに言えば、誰しも自分自身をマネジメントして仕事をしています。そういう意味で、誰しもがリーダーなのです。

 仕事にチームワークが重要であることは言うまでもありませんただ、チームワークがよければ仕事上の成果が出ると考えているとしたら、それは単なるリーダーの責任放棄です。船でいくらエンジンを回したところで、船頭がいなければ目的地にたどり着きません。

「チームをまとめる力」は
リーダーの仕事の本質ではない

 リーダーの素質として目標達成能力は当然求められる項目です。しかし最近はこれよりも、調整能力」「聞く力などのほうが重視されつつあります。

 企業としての最終ゴールは、目指している状態をみんなで達成することであり、売上・利益などの数字でなくとも「目標」を掲げてそれに向かってまい進することは重要な要素のはずです。

 しかし、最近はそれよりもチームをまとめる力により重点が置かれている感があります。

 つまり、問題が起きないように、メンバーが辞めないように、みんなが「安心安全」に働けるようにする、そんなリーダーが求められているのです

 それももちろん重要です。ですが、それらは企業が求める本質ではありません本来は、成果を上げるためにみんなで頑張って仕事をしているわけで、成果を上げなくていいわけがないのです