職場で評価される「気がきく人」
3つの特徴とは?

 最初に認識しておくべきは、「気がきく」というのは天性の才能ではない、ということです。

 誰でも「気がきく人」になれるのです。

 まず、「気がきく人」の特徴を考えてみましょう。

● 話が早く、事細かに説明しなくても伝わる
● 頼んだことが、サッとできあがる
● 情報を正確に伝えてくれて、知りたいことを全部先に教えてくれる

 という感じでしょうか。

 いわゆる「かゆい所に手が届く」タイプです。

 なにも考えなくても、自然とこのような対応ができる人もいるでしょう。しかし、これらの要素を細かく分解していけば、誰でも実行できるテクニックに落とし込むことができます。

「話が早い」とはつまり、「理解が早い」ということ。これは、相手の言っていることを先回りして理解する、という技術です。

 似たような考え方として、「場の空気を読む」というものがありますが、これは議題を読み間違えない、と言い換えることができます。

 これらのことをいきなり実行しようとしてもなかなか難しいものですが、いずれも「準備」をしっかりやることで似たような効果を得ることができます。

 具体的には、

・打ち合わせが始まる前に、そこで取り扱われる議題を確認しておく
・上司や先輩が、どういう点を気にしているのかを予め考えておく
・議題について、上司や先輩の立場なら、どんな結論を出すかを検討する

 といったことを実行しておけば、いざ打ち合わせの場で議論が進んで行く際に、その流れを見失わなくて済むわけです。