デキる上司が「部下への指示」の後に“チョイ足し”している一言とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

前回、仕事を依頼される際のコミュニケーションのコツについてお伝えした。今回は、「依頼する」場合を考えてみよう。部下を成長に導くデキる上司は、どのように仕事を依頼しているのだろうか。(ギックス取締役 田中耕比古)

仕事を頼むときは
「オープンクエスチョン」

 仕事は、人と人とのコミュニケーションの積み重ねによって成り立っています。

 前回は、自分が依頼される立場のシチュエーションで考えましたが、今回は、自分が依頼する立場、指示する立場になったときについて考えてみましょう。

 依頼を受けるにせよ、するにせよ、大切なのは最初の段階でお互いの認識を合わせておくことです。

 前回、自分が依頼を受ける場合は、Yes/Noで答えられるクローズドクエスチョンを使うことにより、相手の認識をうまく聞き出していくことが重要だとお伝えしました。

 一方、自分が依頼する場合には、これとは反対にYes/Noで答えることができない「オープンクエスチョン」を使うのが効果的です。

 オープンクエスチョンは、「なぜ」「何が」「どのように」などの5W1Hを用いた質問です。

 この質問がなぜ、指示をする際に効果的なのでしょうか。