もちろん、打ち合わせなどではなく、唐突に「ちょっといい?」と話しかけられた際には、十分な準備ができません。しかし、常に100点を取る必要はありません。「打ち合わせの場において、気がきいている」という評価を得られるだけでも十分でしょう。

 また、打ち合わせに準備をして臨むということを繰り返しているうちに、上司や先輩の考え方や気にしている点についての理解が深まりますから、突然の質問や依頼への対応力も、自然と高まっていくはずです。

 2点目の、「頼んだことがサッとできあがる」も同じような技術で対応できます。要するに、「何を頼まれそうか」が分かっていれば、先に準備することが可能になるわけです。

 可能であれば、一つだけ決め打ちにするのではなく、いろいろなバリエーションで準備しておくといいでしょう。

 どういう資料が必要になるか、どういう裏付けデータが必要になるかなどを考えて、多少なりとも調べておくようにすると、議論を円滑に進める助けになります。

 3点目の、「情報を正確に伝えてくれる」「知りたいことを全部先に教えてくれる」も同じですね。相手が欲しいであろう情報を想像することができれば、それを準備しておいて、先に伝えることができます。

 もちろん、こうした準備は無駄に終わるケースもあるでしょう。しかし、しっかり準備に取り組むことで自身の知識も増えますし、仕事に対して前向きに取り組む姿勢は上司や先輩にも伝わります。