まず、ひとつは性的同意サービス「キロク」だ。「いいムード」になったところで、スマートフォン上で相手に同意があることを確認して記録するウェブサービスで昨年12月にリリースしてから、1万1000人が登録をしている。

「そんなもん2人でちゃんと話せばいいだろ」と冷笑される人も多いだろうが、口頭での同意もトラブルの元だ。

 Netflixドラマ「全裸監督」でお馴染みの村西とおる監督のように「私は今からあなたとセックスをさせていただきたいのですがよろしいでしょうか?」と丁重な形で性的同意を確認してイエスという答えだったとしても、行為が終わった後に警察に駆け込まれて「断ったら何をされるかわからなくて恐怖を感じて従うしかなかった」と被害を訴えられる可能性もあるのだ。

 要するに、性的同意を得る場面というのは往々にして第三者のいない「密室」的な環境なので、言った言わないが始まってしまうと、真相が「藪の中」になってしまうのだ。