人は、今までの心地よい状態(コンフォートゾーン)を否定されると、居心地の悪さや不快感を抱きます。心理学では「認知的不協和」といいます。
先ほど、ネガティブフィードバックはいったん反発されると述べましたが、厳しいことを言われた部下が、イラッとしたり、ムッとしたり、怪訝な表情をしたりするのは自然なことです。
「これで良い」と思っていた自分の認知と、「それではマズい」という他者(上司)の認知が異なる状態です。
上司としては勇気を出してメッセージを伝えた結果、部下の反発や不機嫌な様子を見ると不安になると思いますが、逆に、そうした反応を示してくれたほうが、「上司のメッセージが相手に伝わった」と思うようにしましょう。
不快な話に抵抗するのは当然
無理に説得しても逆効果
2つめのステップは、「抵抗フェーズ」。
否定の次に来るのが、「抵抗」です。
自分の置かれている状況や変わらなければいけない現実を突きつけられた部下は、理論的には理解しても感情的には納得していません。