145カ国で使える「プライオリティ・パス」
低頻度ユーザーやLCC利用者に威力を発揮

 続いて紹介するのは、世界各国で利用できる「プライオリティ・パス」である。これは、年間料金を支払うことで世界145カ国、600以上のラウンジを無料または割引料金で利用できる仕組みで、日本国内でもクレジットカードの上級会員が使えるラウンジであればどこでも滞在することができる。

 プランは以下3種類、利用頻度と価格に応じて好きなものを選べる。

1. スタンダード:年会費99ドル、ラウンジ利用料金1回35ドル
2. スタンダード・プラス:年会費329ドル、ラウンジ利用10回まで無料、それ以上は1回35ドル
3. プレステージ:年会費469ドル、ラウンジ利用無制限
※同伴者はどのプランでも各回35ドル

 また、ラウンジだけでなく、ショップやレストランでの無料特典があるのもプライオリティ・パスの魅力だ。一例として、成田空港ではラウンジ利用分を1回使う形で、以下の飲食店で3400円(税込)以内の食事が無料になる特典がある。

●肉料理 やきすき やんま(第1ターミナル)
●Japanese Grill & Craft Beer TATSU(第1ターミナル)
●鉄板焼 道頓堀 くり田(第2ターミナル)
●ぼてじゅう屋台(第3ターミナル)

 このプライオリティ・パスは、特にLCC(ローコストキャリア、格安航空)のように、国際線であっても機内食が有料の場合には重宝する仕組みだ。

 ラウンジの無料特典がつくのは「スタンダード・プラス」以上からとなる。年に2~3回以上、飛行機に乗る人であれば検討してみる価値は十分あるだろう。

 また、法人会員もあるので、出張の多い企業であれば社員への福利厚生として検討してもいいかもしれない。