【YouTube総再生回数60億突破】知る人ぞ知る凄腕クリエイターが初めて明かす「圧倒的な企画力」のすべて。企画・マーケティング・クリエイター・営業職 必読のトップYouTube作家&マーケッター、初の著書『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)は、企画に悩む、すべての人に向けてノウハウを初公開している。クリエイティブな仕事の全体像を俯瞰しつつ「見えない条件文」「企画発想技12選」「構成は木」「データとの向き合い方」など、わかりやすく解説。とっつきやすい「お題」も出題され、実演しながら学べる構成にもなっており、学びになるコンテンツが満載だ。現在、約30チャンネルへ企画提供をしており、有名企業のコンサルティングやアドバイザーなどを行っている著者が、そのノウハウをPDCA(計画・実行・評価・改善)式にわかりやすく解説した本書から、一部を抜粋・編集したものをお送りする。
「ウケる企画」とは何か?
企画をつくるうえで、なにが「ウケる企画」になるのかということを伝えたい。
僕たちがいうウケる企画というのは、基本的にはデータに基づいて「多くの人が求めるもの」となる。
YouTubeというプラットフォームでは、動画を公開した直後から、どんな年齢で、どれくらいの数の人がアクセスしたか、動画を見て平均何秒で離脱したか、サムネイルのクリック率は何%か、平均視聴時間は何分かなど、細かなデータを入手することができる。
「ウケる企画」を「ご飯」に例えると?
数字や実際のコメントという“目に見える基準”で、できるだけ多くの人に喜んでもらえて、初めて「ウケた」といえる。
わかりやすく言い換えるとウケる企画とは、「常日頃食べたいご飯」だ。
高級な寿司やフレンチ、ニンニクたっぷりの二郎系ラーメンなど、たまに食べるから美味しいものではない。
最大数を狙っていく
ファミレスチェーン・サイゼリヤの300円のミラノ風ドリアやマクドナルドのマックフライポテトのように、人々の日常を支えて“鉄板”として喜んでもらえる味だ。
「人の好みは多様化しているから、マスを狙わなくてもいいのでは?」「マスは大手のテリトリーだから、ニッチなところを狙うほうがいいのでは?」
そう考える人もいると思うし、業種・業態、企業規模、商品・サービスによって、狙うべき層が異なるかもしれない。でも、自分たちの立ち位置での最大数を狙っていくことに変わりはないはずだ。
「企画」が持つ意味は大きい
また、現実的な話をすると、よくいわれる「ブルーオーシャン(未開拓市場)」というゾーンはなかなか見つからない。
多くの分野には、すでに自分より強いライバルがいて、そこには固定ファンもいる。そして、自分が発信したい商材も、多少のオリジナリティはあるとはいえ、根本的なところから大きな差別化はできないことが多いはずだ。
だからこそ、「企画」が持つ意味は大きいのだ。
ユーザーの「なんかいい」を最大化
「そこまで斬新でもないし、ほかに似たようなものがあるけれど、なんかいい」と、少しでも多くの人に選んでもらう。
幸いなことに、僕たちが主戦場とするYouTubeには、この「なんかいい」と選択されたことが可視化できるデータがたくさんある。
自分たちの目的を達成しながら、ユーザーの「なんかいい」を最大化する企画をつくる。そのためにリサーチや仮説検証を徹底、試行・思考を重ねる。
※本稿は、『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。