この看板商品の一番難しい工程は最後のカットですが、ここも障がいのある方にお任せしています。高校時代から働き始めて5年間、真面目にコツコツ取り組んできてくれたから、カットすべき最良のタイミングがわかる。だから安心してお任せしています。
大川 障がいのある方が仕事をすることで変わっていくこともありますか?
夏目 あります。パウダーラボでナッツの下処理をお願いしている人は、最初は立ち仕事の経験がなかったため座って仕事をしていました。でも、1カ月も経たないうちに自分の役割や存在意義をみつけて、今はみんなと一緒に立ち仕事をしています。

大川 素晴らしいですね。
夏目 箱作りをおまかせしているのは区分6の方です。もう熟練しているので手元を見ない「ノールック」で箱を大量に折ってくれています。
大川 ブラインドタッチで、歌いながら作業をしていて、めちゃ楽しそうでした。
夏目 ピタッとハマリましたね。最初は多動特性(注5)も頻繁に出ていたのですが、箱折りを始めてからは、ほぼ座ってお仕事をしています。商品を包装する六角形の箱は何万箱も折るので今までは外注していましたが、折りが弱かった。しかし、彼はしっかり早く折ってくれます。誰かに必要とされることは、本当に人間を幸せにするのだと思います。
大川 医療的ケアだけでなく、社会がちょっと寄り添えば上を向ける人たちがたくさんいるんですよね。