元TOKIOの長瀬智也さんが衆議院選挙期間中の10月24日にSNS投稿した内容が賛否を呼んだ。芸能人が「政治」に言及すると、特にネット上では非常に物議を醸しやすい。海外では著名人が政治的な発言をすることは珍しくはないが、日本ではタブー化している現状がある。今回は特に、若者世代に見られる「批判」への嫌悪感について触れてみたい。(フリーライター 鎌田和歌)
長瀬智也の「政治的発言」が物議
なぜ「ダサい」と言われるのか
「裏金でパンクを直していただけませんでしょうか#自民党」
「こちらのタイヤがそろそろ寿命なのですが…ダメですよね?#裏金」
長瀬智也さんが自身のInstagramのストーリー機能に、パンクしたタイヤの画像とともにアップしたのがこちらの文言だ。「ストーリー」は1日で投稿が消える機能で、これらは選挙期間中の10月24日と25日に投稿されていた。
反応は好意的なものから批判的なものまで様々だが、こういった著名人の物議を醸す投稿はすぐにネットニュースに補足される。この件についても、『週刊女性PRIME』が早速10月29日に「『イキった中学生みたい』長瀬智也の政治語りに批判の声、我が道を行きすぎる“ご意見番”っぷり」というタイトルで記事化。日刊スポーツは、その後の長瀬さんの投稿も含めて「長瀬智也、『ダサい』と酷評に『俺に転がされているようじゃダメ』」というタイトルの記事を10月28日に掲載している。
タイトルからもわかる通り、特に週刊女性PRIMEの記事は長瀬さんに批判的なトーンが強い記事だ。この記事を引用して、またさらに賛否両論が繰り広げられるような状態だ。
芸能人が「政治」的な発言をして物議を醸すのは今に始まったことではなく、これまでも何度もあった。隣人や友人との会話でも政治の話を避ける傾向は日本では特に強いと言われ、そういった昔からのタブー化の影響も当然あるのだろうが、今回は若者世代に見られる「批判」を嫌う風潮について書きたい。