「旅」はとにかく足を使い
体験を重ねていく

(3)「旅」から学ぶ。

「旅」=「現場」と言い換えてもいいかもしれません。真実は現場の中にしかありません。机上で考えるだけではなく、足を使っていろいろな現場に出向き、体験を重ねることが重要です。

 おいしいパン屋さんができたと聞いたら、行って、買って、食べて、はじめておいしさがわかります。アイデアは、「人・本・旅」で脳に刺激を与えることによって湧いてくるのです。

 人間は、「人・本・旅」でしか勉強はできません。ところが、人間は怠け者で、いい加減な動物ですから、インプットの大切さは理解しつつも、なかなか行動できないのです。

 ですから、「人・本・旅」での学びを個人に任せておくのではなく、学びやすい仕掛けを職場につくることが大切です。

 ライフネット生命時代、僕は、社員向けの勉強会(任意)を定期開催していました(社員はこの勉強会のことを「出口塾」と呼んでいました)。定期的におもしろい人を呼んできて登壇してもらったり、読書会を開くなど、社員教育をしくみ化していたのです。