後日僕は、そのタクシー会社に電話をして事情を説明し、出口塾に来ていただいたのです。実際に体験した方の話は迫力と臨場感があって、大変勉強になりました。また、落語家を呼んできて寄席を開いて、地域のみなさまにも来ていただいたこともあります。
APU(立命館アジア太平洋大学)では2019年春にクラシック(ピアノ)の音楽家と日本舞踊家とジャズダンサーのコラボレーションを行ったこともあります。
では、どうしたらおもしろい「人」と出会えるのでしょうか。どこでどのような出会いがあるかわかりませんから、誘われたらすべて「イエス」と答えることです。
![書影『「教える」ということ 日本を救う、[尖った人]を増やすには』(角川新書、KADOKAWA)](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/c/7/200/img_c73263188ba3dae9c1f4719b8d16e67594621.jpg)
出口治明 著
今はSNSで気軽に人とつながれる時代なので、ダメモトで積極的に会いたい人にアプローチすることもできます。
「旅」が大切な理由は、人間は物事を五感で理解する生き物だからです。その場所に行き、見て、触れて、聞いて、話して、味わってみなければわからないことがたくさんあります。
「旅」に行かせるしくみ。
「旅」をするためには休暇が必要ですから、ライフネット生命では、3年勤務毎に別途10日間のリフレッシュ休暇を与えていました。土日も利用すれば2週間丸々休める計算ですから、その期間に旅をして見聞を広めることができます。
事実、ほとんどの社員はリフレッシュ休暇を取得して海外やボランティア活動などに出かけていました。