業務の中で問題が生じ、方針に迷った場合に、上司や周囲に意見やアドバイスを求めるのが「相談」です。自分だけで抱え込まずに適時相談することが成長にもつながります。とはいえ、なんでも相談してしまうのではなく、まずは自分なりの対策や方向性を考えたいものです。
これらホウレンソウについても、メールやメッセンジャーアプリなどを上手に使いこなせば双方の時間短縮にもなり、効率のよいコミュニケーションがとれることでしょう。
尊敬語、謙譲語、丁重語。
敬語を使い分ける
ビジネスシーンで多用する言葉には、敬意を表す慣用表現が数多くあります。
「承知いたしました」「おそれいりますが」など、学生時代にはあまり使わなかった言葉が日常的に飛び交っています。
こうした表現をメールや電話などで使いこなせるようになるためには、尊敬語、謙譲語、丁重語という敬語の種類をきちんと理解しておくことが前提になります。
自社の社長の行動に「~されました」と尊敬語で言ってしまったり、相手の行動なのに「伺う」などの謙譲語を使ってしまったりと、敬語表現はたいへん複雑なので、一度も失敗したことがないという人はまれではないかと思います。ビジネスの場での言葉づかいについては、慣用表現を使いこなしながら、徐々に敬語の使い分けに慣れていくしか、近道はないと思われます。
語彙力(ごいりょく)を
鍛える
忘れずにいてほしいのは、言葉は生き物であり、心のこもった使い方が最も大切であるということです。
敬語を正確に使うことにこだわり、文法に気を配ることも大切ではありますが、むしろ、相手がちゃんと内容を理解してくれている場合は、こだわりすぎるとかえって窮屈な印象を与えます。言葉だけは丁寧だけれど、誠意のない文章は相手に伝わってしまうものです。失敗をおそれず、新しい言葉や表現を使うことで語彙力を鍛え、会話力を上げましょう。
ビジネスの場であっても言葉は生き物。心を尽くし、誠心誠意を込めた言葉でコミュニケーションをとっていきたいものです。