買いやすいモノこそが捨てにくいモノ
100円ショップは便利です。何でもあります。
そして何より安い。僕もよく利用しています。
しかし、便利で安いからこそ、気をつけたいことがあります。
100円ショップの商品は安くて種類が豊富で手に入れやすい。
この、買いやすいモノこそが、実は捨てにくいモノなのです。
知らないうちに家の中にあって、どんどん増えていくモノ。
一つひとつはそれほど邪魔にならないし、「いつか使いそうな雰囲気」さえある。
わが家にお迎えした目的がはっきりしないモノは、捨てる理由も見つけにくい。
「いる・いらない」がわかりにくく、わざわざ捨てる必要もないと思いがちです。
・ついでに買ってしまった「目的がよくわからないモノ」
僕はこれらを、やっかいな「謎アイテム」と呼んでいます。この「謎アイテム」の代表格が100円ショップの商品なのです。
「おまけ」も捨てにくいアイテム
同じような理由で、
・「おまけ」でついてきたモノ(=もらったモノ)
も捨てにくい「謎アイテム」の1つです。
例えば、食品を買ったらついてきたエコバック、ドラッグストアでもらった小さなタオルハンカチ、パンフレットが入っていたクリアファイル、ビール缶セットについてきたグラスなどもそうです。
「おまけ」が欲しくて買ったのであれば、目的がはっきりしているのでOKです。しかし、実際は「なんとなくありがたいし、使えそうだし、まあいいか」で置いてあるモノがほとんどです。
本当に気に入っているものや便利なものであれば、エコバックもタオルハンカチもすぐに使うはずです。でも、お気に入りや普段使っているものは別にあるので、あえて使いたいと思わない……。これが本音です。
このような「謎アイテム」が、いくつあるでしょうか。
おそらく200個以上は、どのお宅にもあるはずです。
理由がわかると一気に捨てられる
以前の記事でもお伝えしましたが、片づけの第一歩は捨てることです。
具体的に何から捨てればいいかといえば、まさしくこれら「謎アイテム」です。
これまで「謎アイテム」の存在を意識していなかった、相談者のAさん。
言われて家中を見渡したところ、そこらじゅう「謎アイテム」だらけと、驚いたそうです。
「100円ショップで買ったものやおまけは、『もったいない』とか『いつか使う』と言いつつ、どれも使っていませんでした。自分でも『なんで取っておいているんだっけ』と不思議だったんです。なぜ家にあるのか理由がわかったら、急に『いらないかも』と思えて処分したくなりました」
こう話したAさんは、家じゅうの「謎アイテム」をかき集めて、ゴミ袋10袋以上、一気に捨てたそうです。
「謎アイテム」の存在がはっきりしただけで、「いらない」理由もはっきりします。
理由がはっきりすれば、すんなり手放せるということを、相談者さんに教えていただきました。