ウェルスクは、「スクラム」をベースに、次に挙げた5つのタスク管理法を掛け合わせることで、最短で目標を達成できるようにしています。
ウェルスクを構成する5つのタスク管理法
・GTD(Getting Things Done)
タスクを整理し、記憶から解放することで心理的な負担を軽減する方法
・ポモドーロ・テクニック
25分間集中して作業し、5分間休憩することで生産性を高める方法
・アイゼンハワー・マトリクス
タスクを緊急性と重要性で分類し、優先順位を決める方法
・IF-THENプランニング
「もし○○ならば△△する」という条件つきの計画を立て、特定の状況における行動を予あらかじめ決定する方法
・スクラム
短期間の作業計画を繰り返し、チーム協働でプロジェクトを進める方法
ウェルスクの定義するアクション
「やりたいこと」の最小単位
ウェルスクでは、アクションを「自己決定感の高いやりたいこと」の最小単位と定義しています。
自己決定感とは、個人が自らの欲求を自由に選択し、充足させる度合いを指します。研究によると、自己決定は所得や学歴よりも主観的幸福感(自分がどれくらい幸福であると感じるか)に強い影響を与えることが示されています。特に、西村和雄氏による2万人の日本人を対象に、心理的および主観的幸福感を計測した調査では、自己決定感が高い人々がより高い幸福感を得ていることが明らかになりました。
自己決定感の高さは、行為の動機が「内発的」か「外発的」かによって区分されます。内発的動機づけとは、行動が本人によって自発的に開始され、行動自体が目的化する状況を指します。一方、外発的動機づけは、行動が外部要因によって開始され、行動自体は手段となる状況です。例えば、親によって強制された「やりたくない勉強」は外発的動機づけの典型で、自己決定感が低くなる要因です。
本稿では、タスクやTODO(期限は決まっていないが、やらなければいけないこと)を「やりたくないこと」と定義し、「アクション」(やりたいこと)と明確に区別します。