どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。職場で「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から賛否両論を巻き起こし、「こんな本が30年前に欲しかった」「人間の深層心理を突いている」「上司サイドにも対策が必要」などと話題沸騰中である。今回はその中から「出世する人の特徴」についてお伝えする。

職場の出世する人が「年末に必ずしている」1つのことPhoto: Adobe Stock

年末に出世する人がやっていること

いよいよ年末が近づいてきました。みなさんの仕事はどのように進んできているでしょうか。「師走は忙しい」という言葉の通り、なかなか落ち着かない日々を過ごしている人はとても多いと思います。

普通だと「あと◯日で年末休暇だ」と気を緩めてしまいそうになるところですが、職場の出世する人は、この年末の時期になると必ずあることをしています。

今回は、職場の出世する人が年末になると必ずやっていることについて紹介していきましょう。

お客さんの「年末のカレンダー」を正確に把握する

ところで皆さんは、お客さんの「年末の締め日」がいつかを正確に把握していますか。

今年の暦だと27日(金)か、30日(月)という人がきっと多いと思います。ただ、会社によってはいわゆる「半ドン」で、午前だけ仕事で午後からは納会や忘年会という会社も結構多いです。

職場の出世する人は、お客さんの締め日が正確にいつなのか、必ず把握するようにしています。基本的には12月に入った段階で世間話をして、「うちは何日まで」というような話をするように心がけているのです。

お客さんのカレンダーを把握しておくことで、タイミングよく贈り物をしたり、ご挨拶をしたりと、他社とは一歩違った提案をするための布石を打つことができます。逆にカレンダーを知らずにお客さんに電話やメールをしてしまって怒られてしまうという減点リスクも回避することができます。

自然と会話の中でやっているという人は多いかもしれませんが、出世する人はこれを意識的にやっています。基本的なことですが、抜かりなく対応できていると、仕事のコスパが上がるでしょう。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)