「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが19万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。
感情だけをそのまま伝える
仕事の仕方や業務内容の指導は、根拠が明確に示せるため問題ありません。
しかし、「ビジネスマナー」や「仕事への姿勢」といった根拠が示しにくいものは、指導が難しいものです。
もし指導のやり方を間違えると、ハラスメントになる危険性もあります。
そこで、私が日々実践している指導方法をお伝えします。
・自分の感情だけをそのまま伝えること
これが最も効果的です。
根拠を示す必要はありません。あくまでも自分がどう感じたかを、相手に伝えるだけです。
これだけで、相手が主体的に考えるようになります。自分の感情を伝えているだけなので、相手に押し付けているわけでもありません。
たとえば、取引先に同行している部下が、取引先に対して失礼な発言をしたとします。
打ち合わせ終了後、あなたは部下に対してこう言えばいいのです。
「さっき、君が大切なお客様に発言した○○○という言葉を聞いて、私は悲しい気持ちになったなぁ」
これだけです。あくまでも自分はどう感じたかという主観を話しているにすぎません。
ここで大事なことは、「自分の発言や行動で、目の前の上司が悲しい気持ちになった」事実を相手に伝えることです。
「自分が目の前の人を悲しませた」という事実そのものが、部下を改善させるきっかけとして効くのです。
もし「○○○と発言してはダメだ」と頭ごなしに否定すると、「なぜ、○○○という発言をしてはダメなんですか?」と返され「それは失礼だから」と返すしかなく、「なぜ、失礼にあたるのですか?」と不毛な押し問答に巻き込まれます。
結果的に、部下は上司から根拠のないことを「強制されている」と認識し、最悪の場合、ハラスメントに発展してしまう可能性もあるのです。
(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の一部を抜粋・編集したものです)