「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが19万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。
本業以外の「稼ぐ手段」をつくる
仕事人生にフォーカスすると、とかく自分のスキルアップや昇進にこだわり、視野が狭くなることがあります。
しかし、仕事ができる人は常に俯瞰して幅広い選択肢を持とうと考えます。
また、お金を稼ぐことは目的ではなく、お金は人生をより良くするための手段と考えています。
「仕事」はそのお金を稼ぐための「一つの手段」だと考える人が非常に多いです。
前職のコンサルティング会社にはIPDP(Individual Professional Development Plan)といって、中長期の自分の人生の実現したい姿を描き、描いた人生の目標に対しての仕事の位置づけを考えるプログラムが存在しました。
あくまでも仕事は人生を豊かにするための手段であり、その手段として今の仕事が自分の幸せや目指したい目標に結びついているかを検証します。
もちろん、仕事をすることが喜びになる人も大勢います。私自身もその1人です。
一方で、人生は仕事だけではありません。
日々社員として収入を得ながらも、自分の人生をデザインする視点を忘れないことが大切です。
ここで「お金を稼ぐ」というゴールを設定した場合に、どういう手段があるかを可視化してみましょう。お金を稼ぐ手段は大きく5つに分かれます。
組織内での昇進や、転職して「①キャリアアップ」することで給与収入を上げることがお金を得るための手段としてメジャーです。
他の選択肢を考えると、土日を活かした②「副業」(最近はクラウドソーシングなど簡単に企業と個人を結びつける副業のインフラがあります)や、③「会社設立」で起業する形態、新NISAで脚光を浴びている株式投資や、不動産投資などの④「投資」活動、そして⑤「相続」も、お金を得るための手段といえます。
私が尊敬する上司は、コンサルティング会社に勤務する社員でありながら、自分の会社を保有し、不動産や株式などの投資や、非上場会社の事業投資を行ったりするなど、スキマ時間を活用してお金を得るための土台を複数築いていました。
特に「“副業” “会社設立” “投資” は、会社に依存せず経済的にも心理的にも自立するために必要な行動だ」と昔から上司は語っていました。
副業、会社、投資の活動はそれぞれ稼ぎ方が違います。副業は自分の得意なことを活かして稼ぐもの、会社はビジネスモデルや人を活かして稼ぐもの、投資はお金やモノを活かして稼ぐものと私は定義しています。
自分が会社の業務で培った知見や能力を横展開する(レバレッジをかける)ことで、自分の稼ぎ方の幅がぐっと広がるのです。
私自身も今では自分の会社を持ち、非上場会社への出資や上場株式への投資、結婚相談所の運営などにもかかわっています。
レバレッジをかけるタイミングが早ければ早いほど、成果も高まります。
本業以外の稼ぐ手段に早めにチャレンジし、失敗しても改善するPDCAをぜひ回してください。
(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の一部を抜粋・編集したものです)