無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。雇用義務は65歳までなので、2つ目の稼ぎ口がない人は下層老人まっしぐら。株や為替の乱高下で新NISAも怖い。そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』から稼ぎ口のタネを見つけて、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』で、月10万円以上の副収入を誰でも得られるメソッドを公開しています。6000名を超える受講者を成功に導いた新しい働き方を手に入れましょう!
年収1500万円超のエリート銀行員でもお金が貯まらなかったワケ
「額面に対して手取りが少なすぎ!」と感じていたなら、その感覚は正しい。「税金+社会保険料」のことを国民負担といいますが、最低でも45%以上負担しているのですから、手取りが少ないわけです。
それが一目瞭然でわかるグラフが、財務省ホームページの「所得税の税率構造」です。タイトル通り所得税しか載っていないので、10%の住民税と30%の社会保険料を加算してください。所得税が最低税率の5%の人でしたら、「所得税5%+住民税10%+社会保険料30%=45%」となります。課税所得330万円超の人は、「所得税20%+住民税10%+社会保険料30%=60%」です。お金が貯まらないわけです。
まじめな人は、社会保険料は労使折半で15%負担だと思われたかもしれません。でも会社は営利企業なのですから、従業員の負担を肩代わりするわけがない。労使折半する前提で逆算して給料を算定しているだけなので、従業員の実質負担は30%なのです。それなのに、あたかも15%のように見せかけるのですから、権力者とは天才です。
ここから読み解けることは、どんなに昇給しようとも、それ以上に「税金+社会保険料」が増えて、手取りはあまり増えないということ。しかも、職位にあわせて出費が増えるので、なおさらお金は貯まりません。
私が銀行員だった頃、同僚の年収は40歳であっさり1500万円を超えていきましたが、誰もが異口同音に「お金が貯まらない……」とボヤいていました。原因は、ここにあったのです。超過累進課税と源泉徴収という仕組みがあるかぎり、会社員も公務員も絶対に富裕層にはなれない、ということです。
あなたには、給料の3倍以上の価値を生み出す能力がある
では、どうすればお金が貯まるのか。結論は、昇給しないことです。若い人は出世を嫌いますが、正解でした。自分を押し殺してまで上司に媚を売り、社内政治を勝ち抜くことほどバカげたことはありません。自尊心は満たせるかもしれませんが、所詮は自己満足。社内政治のスキルを磨いたところで、会社の外では何の役にも立ちません。
それに気づいた賢い人は、出世という無駄な努力をしません。それよりも、残業を一切やめて年収を下げたほうが、確実に裕福に幸せになれる。浮いた時間と労力を、自分と家族の成長につぎ込む人生戦略です。
3年以上仕事をしてきた人なら、給料の3倍以上の価値を生み出す能力があります。その能力を活かして自己投資を続け、稼ぐ力を身につけるのです。雇われる働き方に慣れている人は「無理!」と思うかもしれませんが、やってみると案外できるものです。
雇われるほうが安定していて気楽だと思ったなら、そのとおり。リスクを取る必要はありません。ですから本業は辞めずに、あくまでも片手間で副業を始めてください。やってみると、不思議とやめられません。なぜなら、サラリーマンのような「やらされ仕事」ではなく「やりたいこと」なので、心底楽しめるからです。それでいて稼げるのですから、こんなにいいことはありません。軌道に乗れば、いずれ独立もできます。
銀行員当時の私も、融資と資金繰りという銀行員の基礎スキルを活かして、妻といっしょに大家業を始めました。たったそれだけなのに、FIRE可能な資産を5年で築けて、50歳でセミリタイアできました。その後、大家業は副業のまま、夫婦一緒に世界中を旅しながら執筆を続けています。
私が銀行員だからできたのではありません。出版社勤務のNさんは、本業のプロデュース業務と、それに隣接したマーケティングの副業を両立し、収入を給料の7倍にまで育てました。第一子の誕生にあわせて30代でセミリタイア。山手線の内側に引っ越して、子育て中心の生活に移行しています。
ワンルームマンションの営業マンだったSさんは、ワンルームマンション投資に失敗した人向けにコンサルティングを開始したのちに、不動産相続コンサルタントとして独立。不動産のノウハウを活かした障害者向けグループホーム経営も始めて、収入は数年たらずで5000万円になりました。
読書好きのOさんは、読書録のブログを書き綴るうちに、企業からセミナー講師として呼ばれるようになり、コンサルタントとして独立。手取り収入は会社員時代ピークの2倍、自由時間は10倍以上になりました。その後、東伊豆のオーシャンフロントに執筆拠点を購入して、自由時間を活かして毎週そこで執筆しています。
ふせんに「願い事」を書けば、5年で手取りを上回る
この4人には、もう1つ共通項があります。それは自分や妻など家族の誰かを法人化していること。3時間と7万円で誰にでもできる一方で、「税金+社会保険料」が激減するので、一生の間に数千万~数億円の差がつくのです。私は長らく法人融資を担当して観察してきましたが、オーナー社長もそうやって富裕層になっていました。
もし、「自分には無理!」と思われたなら、言語化に慣れていないだけですので、諦めないでください。言語化スキルは、ふせんを使えば、小学生でも身につくからです。たとえば、神社の絵馬に書くように、ふせんに「願い事」を書いてみてください。すると、潜在意識と顕在意識とがつながって、今まで気づけなかった自分の才能・価値観・関心事などを言語化できます。『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』の手順どおりにやれば、簡単です。
あとは「やりたいこと」を収益化するだけ。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい』のとおりにやれば、5年以内に手取りを上回ることになるでしょう。
参考資料:こんな簡単に儲かっていいの? 富裕層は皆知っている「史上最強の不労所得」
**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。