「もう疲れすぎて家事なんてイヤ」「料理がめんどくさすぎて死にそう」──そんな悩める人たちにおすすめなのが「はじめて楽しく料理ができた!」「プロの味に救われた!」「もう献立に迷わない!」と絶賛されている『厨房から台所へ』と志麻さん初の著書『志麻さんのプレミアムな作りおき』だ。特に『厨房から台所へ』は新聞書評で東大教授が絶賛。志麻さんの手にかかると、冷蔵庫にある食材が、ふだん食べられないプロのレシピに大変身。まさに魔法使いだ。これさえ覚えておけば、平日多忙なお父さんお母さんも、尊敬の眼差しを浴びるかもしれない。3時間で15品以上作るという志麻さん。今回は「涙が止まらなかった」と話題の『厨房から台所へ』の中から、とっておきステーキレシピを志麻さんが紹介する。(構成:ダイヤモンド社・寺田庸二、レシピ撮影:三木麻奈、著者撮影:難波雄史 初出:2019年2月11日付け記事を一部修正し掲載)
「高級フランス料理はソースが命」は本当?
「高級フランス料理はソースが命」というイメージをもっている方は多いですが、カフェやビストロで必ず見かける「ステックフリッツ」というメニューは、塩・こしょうで焼いただけでソースはついてきません。
代わりにマスタードが一緒に出され、それをソース代わりにつけながら食べます。
ただ塩・こしょうで焼いただけのローストチキンやローストビーフなどもソース代わりにマスタードがついてくることが多いですが、家庭でそんな料理を作ったときは、チリソースやサルサソースのような辛みのきいたソース、マヨネーズとケチャップと「アリッサ」と呼ばれる唐辛子とスパイスのペーストを混ぜたものなど、食べる人の好みによって数種類のソースが用意されることが多いです。やっぱりフランス料理にソースは欠かせないものなのでしょう。
ステーキのソースには、赤ワインソース、オニオンソース、グリーンペッパーソースなどいろいろな種類がありますが、ほとんどの場合、肉を焼いたフライパンで作ります。
肉を焼いた後、フライパンにこびりついたうまみをワインやだし汁でこそげ落とし、そのうまみをソースに混ぜ込みます。
本書『厨房から台所へ』でご紹介した「ステーキ・ブルーチーズソース」は白ワイン、生クリームを使いこってりしています。
フランスでは和牛のようにさしが入った肉よりも、赤みの肉のほうが好まれるので、こんなソースもよく合います。
ステーキがさらに美味しくなる仕掛け
「ステックフリッツ」のフリッツとはフライドポテトのこと。
フランスで食べると、お皿からこぼれ落ちるたくさんついてきます。
時間があるときに、生のじゃがいもで作るフライドポテトもおいしいですが、忙しいときはマクドナルドでポテトをたくさん買ってきて、家でさっとお肉だけを焼くこともあります。
フライドポテト以外にも、サラダやジャガイモのグラタンなどつけ合わせもいろいろと楽しめます。
最近では、スーパーでも大きめのステーキ肉をよく見るようになりました。
さっと焼くだけなので忙しい方にもおすすめです。
本書を参考にぜひ作ってみてください。