家計がうまくいく夫婦とうまくいかない夫婦の大きな違いは、「特別な貯蓄術」「スーパー節約術」などといった特別な「手段」よりも、「考え方」の部分です。誤解を恐れずお伝えすると、特別な手段は必要ありません。誰でもできることをやるだけで家計は整います。
まずやるべきは、魚をもらうのではなく、魚の釣り方を身につけることです。「魚」=「解決策」です。手軽な解決策をもらえれば、そのときは助かりますが、ずっともらい続けないといけません。情報を自分で判断できる力をつければ、自分に合った解決策を自分で判断できるようになります。応用もできます。
そのためには、お金と向き合う「考え方」と「基礎知識」を身につけることが必要です。
うまくいかない夫婦は、「我慢して」節約する。
うまくいく夫婦は、「こだわって」お金を使う。
家計の見直しと聞いて、どのようなことをイメージしますか?
「家計の見直しって節約のこと? 食費を削ったり、旅行をやめたり、そんなの人生楽しくない」と思っている人もいるかもしれません。
ご相談者のなかで、こんな人がいました。その人は、1人で食事するときは、家で自炊する、友人と食事するときは、外食すると決めています。美味しい料理は、誰かと一緒に食べることで、より美味しく感じることができる。毎日が外食だと、外食が普通になるが、たまの外食だとその食事がよりいっそう美味しく感じられるからだそうです。
なんとなくお金を使うのではなく、お金の使い方にこだわっていますね。
以前、私は、コーヒーやお茶などの飲み物に、1日500円程度使っていました。1日500円ということは、1年で18万2500円です。1日500円でなんとなく買っている飲み物を水筒に変えたら、年に一回家族旅行にいける金額になります。
私の家族にとって、幸せなお金の使い方は、旅行です。旅行にお金を集中するほうが、同じ金額を使っても、家族の幸せに直結するので飲み物を買うのをやめました。