ここでいう、お金の使い方にこだわるとは、ケチケチすることではありません。我慢して節約する意識ではなく、家族の幸せにお金を集中することで、結果、お金が貯められます。
・起業の挑戦にお金を集中→起業を成功させて、お金が貯まる
・子どもの教育にお金を集中→授業料減免の特待生で合格し、お金が貯まる
私は、お金の使い方にこだわり、家族の幸せにお金を集中することを「家計の幸適化(さいてきか)」と呼んでいます。
うまくいかない夫婦は、支出を「分類」する。
うまくいく夫婦は、支出を「集中」する。
お金の本を読むと、支出を消費・浪費・投資の3つに分けることが書かれています。消費は、衣食住など、生活するのに必要な支出。浪費は、不要な買い物、ギャンブルなど、必ずしも生活に必要ではない支出。投資は、習い事などの自己投資、将来の貯蓄や金融投資など生活に不可欠ではないが、将来への支出と言われています。
収入の○割を消費に、○割を浪費に、○割を投資にとよく聞きますが、うまくいくのでしょうか?
私も以前やってみたことがありますが、長続きはしませんでした。家族旅行は「生活に不可欠なので消費?」「娯楽なので浪費?」「仕事の役に立つので投資?」など、消費・浪費・投資は、どのようにでも解釈でき、気持ちによっても変わるからです。
そんな細かいことを考える必要はありません。もっとシンプルに考えましょう。家族が本当にやりたいことに支出を集中させる、これだけです。
つまり、家計の幸適化(さいてきか)です。お金を使う判断基準が家族の本当にやりたいことなので、自然と家族にとってやらなくてもいいことには、お金を使わなくなります。磯山家の場合だと、旅行費と教育費、住居費にお金を集中することで、食費、車、モノなどにはお金を使わなくなりました。
9割の夫婦は
「幸せ」に気づいていない
私はご相談をうけるとき、必ず最初に、何のためにお金を貯めるのか、貯めたお金をどう使うのか、夫婦でしっかり考えてもらいます。そこでは、お互いに「そんなことを考えていたの?」「それは言ってよ~」などと聞こえてきます。
9割以上の人が、「自分の幸せ」「家族の幸せ」に自分で気づいていないのです。