Gランク注目校「捜真女学校」「東京家政学院」「武蔵野大学」

 Fランクの共学校では、淑徳巣鴨[1回一般](88人・3.67倍)は12月に4割半増まで人気が高まっており、25年の4倍乗せは確実だろう。自修館中等教育学校[A1](40人・1.9倍)は前年並みで落ち着いている。東海大学付属相模[A](57人・1.21倍)は微増、穎明館[1回一般](52人・1.53倍)は2割半減となっており、25年はいずれも受けやすくて受かりやすい入試回となりそうだ。

 他に志望者数で勢いのある学校としては、日本工業大学駒場[1回](47人・2.04倍)が3倍弱増、東京電機大学[1回](36人・1.38倍)が4割増と躍進しそうだが、予想は控えておきたい。

 最後にGランクを見ておきたい。12月の志望者数が50人を超える学校はないが、24年受験者数が100人台の学校は7校あり、武蔵野大学を除き女子校で占められ、とても受かりやすい倍率の学校が多い。その武蔵野大学[1回]は、100人で1.37倍(23年1.34倍、22年1.33倍)と1.3倍台で安定していた。志望者数は10月6割半増、11月8割増、12月9割半増と大人気で、25年は2倍乗せもあり得る情勢だ。

 116人で2.23倍(23年1.89倍、22年1.45倍)と大きく倍率を上げてきた京華女子[1回2科・4科型午前]は、12月にも志望者数半減となっており、25年の2倍割れは確実とみられる。114人で1.11倍の桐朋女子[A]は志望者数の2割半減が続いている。一方、109人で1.82倍(23年1.27倍、22年1.24倍)と勢いがある中村[一般2科・4科2月1日午前]は12月も2割増で、25年は2倍乗せをうかがうことになりそうだ。

 109人で2.02倍(23年2.33倍)の玉川聖学院[1回]は、11月の2割増から12月は1割弱減に転じており、25年は2倍を維持できるだろうか。105人で1.21倍(23年1.12倍)の捜真女学校[スカラシップA1]は絶好調で、11月の5割増から12月の4割増まで増加基調を保ったこともあり、25年は1倍台半ばをうかがう勢いである。105人で1.06倍(23年・22年共に1.02倍)の東京家政学院[2月1日午前]は、12月に6割半増と躍進しており、25年は最近ではなかった競争状態を実現できるかもしれない。

 102人で3倍(23年2.4倍、22年2.83倍)とGランクでは図抜けてハードルが高い聖セシリア女子[A方式一次]は、12月でも1割強増となっており、25年も3倍台を維持しそうだ。