上下動が激しいEランクの高倍率入試回

 横浜創英[2回本科]は126人が受けて11.45倍(23年10.3倍、22年5.33倍)と非常に狭き門が続いていた。12月に4割減となったことで、25年は2ケタ台を割り、22年実績に迫っていくことになりそうだ。東京電機大学[2回]は101人が受験、1.25倍(23年1.49倍、22年1.36倍)と上下している。11月に3割弱増と上がったが、12月は微減となっており、25年は受けやすくて受かりやすい狙い目の入試回となりそうだ。

 85人で5.31倍(23年6.4倍、2年1.17倍)と急速に狭き門となった桜丘[2回3年特待チャレンジ(2科・4科)]は、10月の1割強から11月に4割増、12月は8割半増と一本調子で伸びており、合格者数の出し方にもよるが、25年は2ケタ確実の状況となっている。サレジアン国際学園世田谷[2回午後(本科)]も79人で2.72倍(23年2.24倍、22年1.09倍)と人気が続伸していたが、11月に微減まで下がったものを12月は3割増まで伸ばしている。25年は3倍に乗せるかもしれない。

 73人が受験して7.3倍(23年6.4倍、22年6.86倍)と高止まりの淑徳巣鴨[1回スカラシップ]は、増加基調が続いて12月も3割増となっており、25年は2ケタに迫りそうだ。69人で4.6倍(23年2.87倍、22年3.75倍)の駒込[2回]は、10月に6割半も増えたものの、2割減、1割半減と大きく動いた。25年は4倍台半ばにとどまることができるだろうか。

 61人で2.1倍(23年2.3倍、22年1.91倍)の八王子学園八王子[2月1日午後東大・医進クラス]は、10月の微減から3割半減、5割弱減と大きく減少、25年は1倍台前半まで緩和する可能性が出ている。その背景には、同じ八王子市内で新設される30人募集の穎明館[2回4科総合]の影響がありそうだ。こちらは12月の志望者数合計を見る限り、80人程度の受験生が集まるものとみられる。

 56人で2.95倍(23年3.23倍、22年2.42倍)の日本工業大学駒場[2回]は、前年同期も月を追うごとに志望者数が増えていた。12月も5割弱増と好調で、25年には4倍に迫る勢いとなりそうだ。

 ここからは受験者数が50人に満たない入試回(24年受験者数・実倍率)を見ておこう。

「研究」と「開発」という二つのコースがある千代田は、募集人員10人で4科の[研究特待](38人・1.15倍)と「開発」を20人募集の[2回得意選択2科]という二つの入試区分を設けている。同じ入試回の24年は38人が受けて1.15倍と受けやすく、とても受かりやすい状態だった。それぞれ志望者数はごく少ないものの増加基調なので、25年は受験者数を上積みしそうである。

 多摩大学目黒[特待・特進1回](36人・1.8倍)は22年1.27倍、23年1.47倍と増加基調が続き、25年も12月で4割強増となっていることから2倍を超えて2倍台半ばに迫る続伸となりそうだ。倍率が高止まりの実践学園[給費生選抜1回](19人・9.5倍)は、合格者数も志望者数もごくわずかなため予想は難しい。