Eランクは「光塩女子学院」新設回に注目
芝国際[2月1日午後特待]は他の入試回同様、49人が受けて1.32倍(23年16.19倍)と倍率が前年の10分の1以下まで劇的に下がった。それでも前身の女子校時代の22年は1倍だったことを考えると、まだ踏ん張っているのだが、反動で志望者数は12月でも2.2倍増となっており、25年は2倍乗せが確実の情勢となっている。
37人が受けて5.29倍(23年5.83倍、22年12.33倍)と小康状態を保っている目黒日本大学[2月1日午後]は、10月・11月の3割半減から12月は1割強増と反転、志望者数を増やしており、25年は6倍台を目指すことになりそうだ。13人が受けて3人合格で4.33倍(23年8.33倍、22年3.75倍)と少数激戦の郁文館[1回iP class選抜]は、月を追うごとに志望者が下降、12月は4割弱減となっている。志望者数もわずかなので、これをもって25年の予想は難しい。ひとえに何人合格者が出るかにかかっている。
共学校でも新しい入試回が登場している。医学部医学科の内部推薦枠を確保したことを契機に、25年に宝仙学園順天堂大学系属理数インター[1回医学進学(特待選抜)]が新設された。医学部進学コースから内部進学で順天堂大学の医学部で学ぶという志が問われる入試回である。志望者数が少なく倍率の予想は難しいが、12月に実施した医学部進学入試体験会には100人近い参加者があったようなので、結構な競争になることが予想される。
25年に新設される募集人員約15人の光塩女子学院[2/1午後]は算数1教科型。12月の志望者数合計を見る限り、午前を超える受験生が集まる可能性もある。Fランクの[2/1午前]は総合型で、24年に65人が受験して1.27倍だった。約40人を募集する主力の入試回は4教科型[2/2]であり、1日午後、どのくらい前倒しで受験生を集めることができるか。
他に女子校としては聖セシリア女子[B方式スカラシップ]もある。47人で2.14倍(23年2倍、22年1.75倍)なのだが、志望者数が10月から4割減、3割減、12月も2割強減で、25年は2倍を維持できるかが焦点だ。
続いて、Eランクの共学校を見ていこう。182人が受けて2.53倍(23年2.65倍、22年2.75倍)の明治学院[1回]は、共学校で唯一志望者数合計が100人を超えており、10月の3割増から2割半増、12月には2割弱増と増加基調を保った。25年は22年実績を超えるかもしれない。