Eランクの好調女子校「神奈川学園」
DランクとEランクの2024年受験者数合計を男女で比べてみると、男子は3595人と2293人で、女子は3018人と2377人となっている。女子にとってEランクの比重は高く、それはFランクの2260人と合わせた中位校受験生が1日午後のほぼ3分の1を占めていることからもうかがえる。
Eランクの21校中、12月の志望者数合計100人以上は5校(うち1校は新設入試回)、24年受験者数100人以上は9校となっており、女子校がいずれも上位を占めている。最多の334人が受けて2.37倍(23年2.19倍、22年1.92倍)と人気を高めてきたカリタス女子[一般2回]は、10月の2割強減から12月は2割半減と減少傾向がはっきりしており、25年は2倍を守れるかという状況にある。
276人で2.94倍(23年3.33倍、22年3.87倍)とハードルが高めの実践女子学園[2回午後]は、10月の2割増から1割半増、1割増とだんだん穏やかになったが、25年は3倍に乗せそうだ。262人で1.51倍(23年1.95倍、22年1.83倍)の十文字[2回]は受けやすい倍率ということもあって、10月・11月は4倍半増と大人気だったが、12月に2割半増となっている。25年は23年実績までは伸びるかもしれない。
185人で1.5倍(23年1.73倍、22年1.59倍)の神奈川学園[A日程午後]もマイルドな倍率ということで志望者数は10月・11月の3割半弱増から12月には7割弱増と跳ね上がっており、25年は2倍乗せが確実と思われる。150人で4.41倍(23年3.21倍、22年2.03倍)と人気が年々高まる横浜女学院[B-1]は、高倍率が敬遠されてか4割減が続いており、25年は3倍台を維持できるか。
二つの入試区分を合わせるとEランク共学校中で最多の受験者数となるのが桜美林[2月1日午後]だ。114人が受けて1.61倍(23年1.61倍、22年1.76倍)の[2科]は、10月から3割弱増、3割半増と大きく伸びそうだったが、12月に1割半増と増加基調を維持している。25年は22年実績を目指すことになりそうだ。[総合学力評価]の方は84人で1.58倍(23年1.69倍、22年1.5倍)と似たような倍率水準だが、10月の5割増から12月は1割強減と急速に勢いをなくしており、25年は緩和が見込まれる。