2倍台乗せのFランク共学校

 佼成学園女子[2月1日午後S特待](41人・41倍)は合格者が1人のみだった結果で、23年2.13倍、22年1.83倍と、本来は2倍前後である。10月の4割減は極端にしても、12月も2割弱減で、倍率はともかく、25年受験者数の減少傾向は否めない。神田女学園[2回2科選択(特待)](39人・1.26倍)は11月・12月に5割半増が続いており、25年は1倍台半ばが期待される。

 共学校は、22年2.9倍、23年2.06倍と緩和傾向が続いた文化学園大学杉並[2回](89人・1.53倍)は志望者数が2倍増前後で推移しており、25年は22年実績に迫る勢いにあるようだ。文教大学付属[2回](80人・1.86倍)は、22年1.63倍から23年3.06倍まで上げて下げたが、12月でも5割増を維持しており、25年は2倍乗せまで戻すだろう。

 22年1.28倍から徐々に緩和していった八雲学園[2回](72人・1.07倍)は微減で、大変受けやすくて受かりやすい状況に25年もなりそうだ。鶴見大学附属[難関進学クラス1次](48人・1.41倍)は、10月の3割半増から、5割増、12月は2.3倍増と驚異的な勢いで志望者数を増やしており、25年は2倍乗せもあり得るかもしれない。

 サレジアン国際学園世田谷[2回午後(インターナショナル・スタンダード)](48人・4倍)は志望者数が少ないながらも2割減となっており、25年は、23年2.5倍に向け緩和しそうだ。姉妹校のサレジアン国際学園[2回]には二つの入試区分がある。[本科](23人・1.44倍)は前年並みとなりそうだが、[Standard](18人・3.6倍)は前年並みから12月に3割減と落ち込んだことが気がかりで、25年の受験者がいささか減るかもしれない。
 
 午前の[A1]は前年並みだったが、自修館[A2](45人・2.25倍)は12月に2割強増と勢いが出ており、23年2.79倍に迫る動きを25年に見せるかもしれない。東京成徳大学[1回特待選抜](42人・1.5倍)は増加基調が続いていたとはいえ、12月に9割増まで跳ね上がるとは思わなかった。25年は2倍乗せの可能性が大きく、22年1.15倍からはだいぶハードルが上がることになりそうだ。

 午前は[適性検査型]が人気の聖徳学園は、23年1.56倍から人気化した[2月1日PM](23人・2.56倍)が12月に1割増と続伸の状況で、25年も2倍台半ばは維持しそうだ。一方、[特別奨学生2/1](6人・1.5倍)は志望者数が少なすぎて予想が難しい。25年も2倍を超えることはないものと思われるのだが。

 22年2.56倍から緩和が続いた工学院大学附属[1回B](23人・1.28倍)は前年並みとなりそうだ。品川翔英[2回2科型(特待生)](10人・10倍)は24年の合格者が1人だった結果なのだが、23年18倍、22年4.75倍と振れ幅が大きいので、25年の倍率は合格者数次第と言うしかない。啓明学園[得意科目](3人・1倍)は志望者数も受験者数も数少ないので、25年は何人が受験するか次第である。