レントラックスらしさを維持するための二つの「イズム」
レントラックスにはいくつかの共通言語があります。たとえば、レントラックス流の哲学を言語化した「経営理念」と「経営方針・五ヶ条」です。これらは研修の教材としても使っていたのですが、少し曖昧なところもあり、全社員に完璧に浸透しているとはいえませんでした。
「どうすればもっと具体的な形にできるだろう」「全社員に完璧に浸透させるにはどうしたらいいだろう」と考えたとき、「これらをもっと細かく分解して、文章に落とし込んで説明したらいいのではないか」というアイデアが浮かびました。そこで考えたのが「ライフイズム」と「ワークイズム」です。
ライフイズムは、人間性を形づくる、生活面の指針。日頃の勤務態度や業務に取り組む姿勢、つまりコンピテンシーのようなものです。一方でワークイズムとは、業務を遂行する際に大きなパワーを発揮する、仕事面の指針。仕事の進め方に加え、お客様や社内のコミュニケーションの取り方についても、こちらで規定しています。
ポイントは、「業績ばかり重視するとライフイズムがいい加減になり、ライフイズムばかりを重視すると業績が上がらない」というジレンマに陥らないようにしていること。ライフイズム・ワークイズムに沿って行動すれば、自然と業績が上がる。そんな仕立てになっています。ライフイズムとワークイズムを明文化することで「正しい行動かどうか」をわかりやすく定義できます。
仕事をするうえで最も大切なルールとは
ライフイズムとワークイズムに加えて、「レントラックスルール」というルールも設けています。メンバーには常々「レントラックスルールを守りながら行動する過程で人間性が高まり、二つのイズムが発揮できるようになる」と伝えています。
レントラックスルールで明文化したルールはすべて、誰でも心がけ次第で実践できるものばかりです。レントラックスルールは「レントラックスにおける常識」を示すとともに、気持ちよく仕事ができる職場をつくるために、そして誰でも着実に成果が出せるように、一見当たり前のことでも一つひとつルール化しているのです。
ルール化している理由は、もう一つあります。それは「差別化のため」です。競合他社と差をつけられる要素は「金額などの条件」か「営業担当者の人柄」となります。レントラックスルールを遵守し、レントラックスイズムを発揮していれば、自然と「選ばれる営業担当」になれるように設計したつもりです。