氷河期、バブル…どの世代が損をした?5世代を比較!主要100社の「20年間年収推移」#18Photo:PIXTA

酒税改正による減税の恩恵を受けて、ビール消費に追い風が吹いている。今回はアサヒグループホールディングス、キリンホールディングス、サッポロホールディングスを取り上げる。3社の中で年齢別に年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が得をしたか?特集『氷河期、バブル…どの世代が損をした?5世代を比較!主要100社の「20年間年収推移」』(全32回)の#18では、過去20年間を10年刻みにして、5世代それぞれの平均年収と主要100社内のランクの推移を独自に試算した。ビール3社の勝ち組は三者三様の結果となった。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

ビール消費に追い風が吹く
酒税改正で減税の恩恵

 ビール消費に追い風が吹いている。2023年10月の酒税改正で新ジャンル(第三のビール)が増税となる一方、ビールは減税の恩恵で価格が下がり、特需が起きているのだ。

 26年10月にはビール類の酒税が統一され、ビールはさらに値下げとなる。酒類事業の売上高に占めるビール比率が高いアサヒグループホールディングスは、特に大きな恩恵を受けることになる。

 さて今回は、アサヒ、キリンホールディングス、サッポロホールディングスを取り上げる。3社の中でそれぞれ、年齢別に長期で年収を比べた場合、団塊・バブル期・就職氷河期・ゆとり世代のうち、どの世代が恵まれていたか?ダイヤモンド編集部は、20年間を10年刻みにして、5世代の年収と主要100社内のランクの推移を独自に試算した。

 2000年代から現在までの、20代、30代、40代、50代といった現役世代から、60代と70代のOB世代までが対象である。「それぞれの世代はこの20年で給料を幾らもらっていたのか」「その会社の中ではどの世代が得をしたのか」「日本の主要企業100社の中で、年収で見たときに序列は高かったのか」が、残酷なまでに浮き上がる47項目のデータとなっている。

 試算の結果、アサヒは若手世代が優勢となる一方、キリンはOB世代が勝ち組となるなど、三者三様となった。専門家による3年後の平均年収の予想額も掲載した。次ページで確認しよう。