さらには、帰宅後の時間をダラダラと過ごすのがいかにもったいないことかを語っているパートも印象的だ。平日の夜の時間は儚く過ぎ去っていくが、かといって、休日に思いを馳せて過ごしてしまってもいいほど短くはない。ごくわずかな時間でも、自分だけの「帰宅後ルーティン」を実践すれば、積もり積もって大きな成果になることだろう。
「自らの手でこの人生を変えていけるかもしれない」「平凡な日常が180度変わり、充実した毎日を過ごせるようになるかもしれない」と、大人の胸をときめかせてくれる一冊である。
一読のすすめ
本書の冒頭では、著者の「帰宅後ルーティン ビフォー&アフター」が紹介されている。起床時刻と就寝時刻はビフォーとアフターで同じだが、帰宅後の過ごし方の違いは一目瞭然だ。
他にも、帰宅後ルーティンのメリットをまとめた章や、ルーティンがうまくいかないときの立て直し方を指南してくれる章もある。また、章の結びにはさまざまなTIPSが紹介されていたり、特別付録として「帰宅後ルーティンのための4種のプランナー」のフォーマットが掲載されていたりと、まさに至れり尽くせりだ。つまらない日常から抜け出し、心ときめく未来に向けて走り出したい方に、一読をすすめたい。
さらに深掘りしたい方はこちら
https://www.flierinc.com/summary/3579
がんじがらめの日々から脱却し
“越境者”になるための本
著者/堀江貴文(実業家)
【この本の要点1】
今後は業界の壁を軽やかに飛び越える「越境者」が求められる。越境者に必要なのは、次から次に好きなことをハシゴしまくる「多動力」である。
【この本の要点2】
多動力を発揮するには、何か1つのことにサルのようにハマり、飽きたらすぐに次に移るとよい。
【この本の要点3】
「原液」のように濃厚なコンテンツを生み出すことで、それに熱狂した自分の分身が勝手に仕事をしてくれるようになる。
【この本の要点4】
人生に目的はいらない。ワクワクすることにハマれば結果はあとからついてくる。
おすすめポイント
現在、AIなどのテクノロジーの進展により、あらゆる産業のタテの壁が溶けて消失しつつある。そんな時代に求められるのは、各業界の垣根を軽やかに越えていく「越境者」だ。越境者には、次から次に好きなことをハシゴしまくる「多動力」が欠かせないと著者はいう。