本書で言われている、
「収入の十分の一を貯金せよ」
「欲望に優先順位をつけよ」
「貯えた金に働かせよ」
「危険や天敵から金を堅守せよ」
「住まいをわがものとせよ」
「今日から未来の生活に備えよ」
「自分こそを最大の資本にせよ」
という7つの「道具」はシンプルであるがゆえ、スッと頭に入ってきやすい。当たり前のように感じるかもしれないが、これこそ身を救ってくれる教訓である。
資産形成に興味のある人に強くおすすめしたい。
一読のすすめ
お金持ちになる人、ならない人を分けるのは何なのか。色々と要因は挙げられるだろう。しかし本書を読むと、資産形成においてマインドや習慣がいかに大切なのか、あらためて思い知らされる。特に本文中で何度も出てくる「奴隷」という言葉はいささか衝撃的で、いま自分がお金の奴隷になっていないかどうか、振り返る契機にもなるだろう。
本書に従って行動を律することができれば、そうそう金銭面で困ることはなくなるだろう。お金は私たちの生活の基盤となる、必要かつ重要なシステムである。お金との正しい向き合い方について、しっかり学ぶ必要があるのは言うまでもない。
お金に関するひとつのクラシックとして、一度はお読みいただきたい1冊である。
さらに深掘りしたい方はこちら
https://www.flierinc.com/summary/2575
お金の見方が180度変わる!
「お金の本質」を理解する本
著者/田内学(お金の向こう研究所代表)
【この本の要点1】
ボスは優斗に3つの謎をつきつける。その1つがお金自体には価値がないというものだ。しかし優斗はなかなか信じられない。そんな優斗にボスはトランプを使って、ただの紙切れが価値を持つ瞬間を見せるのだった。
【この本の要点2】
お金の価値を知ると同時に、優斗はお金が人と人をつなげていることを知る。お金の先には必ず誰かの働きがある。お金のおかげで人々は支え合っているのである。
【この本の要点3】
一見、お金があれば何もかも解決できてしまうような気がする。しかし、ボスはお金に物事を解決する力はないと説明する。お金そのものは無力だ。優斗はそのことに納得することになる。
おすすめポイント
お金とは一体何なのだろうか。汗水流して手に入れた1万円札。それ自体はただの紙切れのはずだ。なぜこんなものをもらって、人は喜ぶのだろうか。よくよく考えれば、私たちはお金について知らないことが多い。いや、自分がお金について無知なことすら気づかずに生きている。