事業とは、「利益を得ることを目的とした活動」のことを言います。そして、その事業を設計し、組み立て、実行していくのが「起業」ということになります。

起業することの魅力は
「自由さ」と「可能性」

 起業の本質的な特徴は、事業を通じて収入を得ることにありますが、事業の内容は驚くほど自由です。物を販売して収入を得ることもあれば、物件を貸し出して家賃収入を得ることもあります。

 また、誰かの業務を代行したり、ノウハウや専門知識を教えたりすることも1つの方法です。コミュニティを作り上げ会費を徴収する方法や、イベントを主催して収入を得る人もいます。

 つまり、起業とは「多岐にわたる事業の中から自分に合ったものを見つけ出し、それを形にしていく自由で創造的なプロセス」なのです。

 起業の魅力とは、やはりその「自由さ」と「可能性」にあると思います。皆さんも思い当たる節があるかもしれませんが、本業の会社から安定した給料を得るためには、さまざまな制約を受け入れる必要がありますよね。

 例えば、自分がやりたくない仕事を無理やりやらされたり、定時という枠に縛られたり、やりたい仕事があっても予算が限られていたり。時には、苦手な上司や取引先の指示に従わなければならない、なんてこともあるかと思います。

 もう、同じ会社にずっと勤め続ける時代ではありません。自分自身や家族の未来をしっかりと考えたときに、本当にベストな選択肢は何なのでしょうか。正社員としてより高い給料を求めるがあまり何度も転職を繰り返したはいいもの、その結果、退職金が少なくなってしまい、人生設計に必要なお金が足りない…なんてことも起こり得ます。

 また、健康上の理由で働けなくなった場合、そのときのお金をどうするのか、そもそも定年まで会社にいられるのか、なんて不安もあるでしょう。さらに、仕事に追われてしまい、大切な家族と過ごす時間がほとんどないなどの問題も見過ごすことができません。