近年、就活市場で人気が高まるコンサル業界。採用試験に臨む就活生や転職者から大きな支持を集める本がある。『問題解決力を高める 外資系コンサルの入社試験』だ。大手コンサルティングファームで出題された入社試験を取り上げ、実践的な問題解決思考をトレーニングする1冊だ。本稿では本書から一部を抜粋・編集して「ケース面接の例題と解答例」を紹介する。
![面接官が求める頭の良さとは?人気の外資系コンサル面接の実際](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/5/9/670/img_598488f1008cf1d8fb9f9c1e1b982dd2100755.jpg)
「問題解決の思考力」を測る入社試験
ケース面接はコンサルティングファームの入社試験で必ず出題されるタイプの面接で、「問題解決の思考力」を測るためのものです。
面接官からは、企業や政府・自治体が抱える問題を提示され、あなたはこの問題を解決する打ち手を検討していきます。
次の回答のステップを頭に入れて、ケース面接問題に取り組むことで、問題解決において最も重要な「論点を設定して仮説を立てながら思考する力」が身につきます。
【ケース面接回答の手順】
ステップ1:クライアントの解像度を上げて、イメージを共有する
ステップ2:「問題」を「課題」に落とし込む
ステップ3:本質的な課題を特定する
ステップ4:打ち手を洗い出し、優先順位を付ける
ステップ5:提案内容を整理し、総括する
では、次のケース面接問題に挑戦してみましょう。
実際のコンサルの入社試験に挑戦!
面接官「30年後の不動産業界を見据え、大手デベロッパーの将来戦略を立案してください」
![面接官が求める頭の良さとは?人気の外資系コンサル面接の実際](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/8/2/670/img_826ec788c6eb1a7f08297eb055be35e9147177.jpg)
【回答のヒント】
・不動産業界のデベロッパーとは「土地や街の開発事業者」を意味し、大規模な宅地開発やリゾート開発、都市開発、交通網整備を行う企業を指します。
・現在の事業における環境変化(政治的、経済的、社会的、技術的な要因などによって、長期的に市場に影響を与える大きな変化)を想定し、30年後の不動産業界をイメージしましょう。
・30年後も大手デベロッパーが事業を継続・発展しているためには、どのような自社の変革が必要となるでしょうか。具体的に考えてみましょう。