近年、就活市場で人気が高まるコンサル業界。採用試験に臨む就活生や転職者から大きな支持を集める本がある。『問題解決力を高める 外資系コンサルの入社試験』だ。大手コンサルティングファームで出題された入社試験を取り上げ、実践的な問題解決思考をトレーニングする1冊だ。本稿では本書から一部を抜粋・編集して「ケース面接の例題と解答例」を紹介する。

面接官が求める頭の良さとは?人気の外資系コンサル面接の実際Photo: Adobe Stock

「問題解決の思考力」を測る入社試験

 ケース面接はコンサルティングファームの入社試験で必ず出題されるタイプの面接で、「問題解決の思考力」を測るためのものです。

 面接官からは、企業や政府・自治体が抱える問題を提示され、あなたはこの問題を解決する打ち手を検討していきます。

 次の回答のステップを頭に入れて、ケース面接問題に取り組むことで、問題解決において最も重要な「論点を設定して仮説を立てながら思考する力」が身につきます。

 では、次のケース面接問題に挑戦してみましょう。

実際のコンサルの入社試験に挑戦!

面接官「30年後の不動産業界を見据え、大手デベロッパーの将来戦略を立案してください」

面接官が求める頭の良さとは?人気の外資系コンサル面接の実際Photo: Adobe Stock

【回答のヒント】

・不動産業界のデベロッパーとは「土地や街の開発事業者」を意味し、大規模な宅地開発やリゾート開発、都市開発、交通網整備を行う企業を指します。

・現在の事業における環境変化(政治的、経済的、社会的、技術的な要因などによって、長期的に市場に影響を与える大きな変化)を想定し、30年後の不動産業界をイメージしましょう。

・30年後も大手デベロッパーが事業を継続・発展しているためには、どのような自社の変革が必要となるでしょうか。具体的に考えてみましょう。