「単純接触効果」と「流暢性効果」で
相手に対する興味関心が湧く
1つは「単純接触効果」といって、頻繁に顔を合わせることで、相手に対する興味や関心、好意が湧く現象をいいます。その言葉を聞いたことがある人も多いかもしれません。なかなか相手と会えない環境にある人は、オンライン、電話、メールなどでも構いません。相手の迷惑にならない程度に、接触頻度を高めることを心がけてください。
併せて、「流暢性(りゅうちょうせい)効果」も使うといいでしょう。これは「少し相手を知ると、より相手に興味関心が湧く」というもの。
ですから、自分のことを相手に少しずつ知ってもらえるように、趣味や出身地など情報を小出しにして話していくのです。その話を理由にして頻繁に顔を合わせれば、単純接触効果も一緒に使うことになるので、より良いでしょう。人は繰り返し会うほど、その人の情報を得るほど好きになるといわれています。
「相手に対する共感」が大事
ひたすら傾聴するのがポイント
それでは普段から顔を合わせている夫婦関係をマンネリ化させず、より良くするにはどうすればいいでしょうか。
大切なことは「相手に対する共感」です。相手の話をしっかり聞く時間を持ち、その気持ちに共感しましょう。このとき、人によっては何かアドバイスをしたくなるかもしれません。ですが、ひたすら傾聴するのがポイントです。
例えば相手が「仕事でこんなミスをしてしまった」などと話し始めたら、「それは君が悪いんじゃないか」などのジャッジをせず、「そうなんだね」とそのまま受け止めるのです。相手が自ら語り始めたときにはただ聞いてほしい場合が多いので、そこに判断や答えは必要ありません。
これが「好きになってもらう、とっておきの方法」の3つ目にもなりますので、カップルだけでなく、片思いにも効果的。話をした側は自分の気持ちを伝えて理解してもらうと主観的幸福感が上がり、それが親密度につながって好意に結び付きます。話を聞いてもらい共感してもらったことで安心感も生まれるでしょう。
そして時には非日常的なドキドキする体験も男女間にはお勧めです。