活性酸素が増えすぎると、筋力低下やシミ・シワといった老化現象にもつながります。また、活性酸素が過剰になる状態が続くと、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、がん、糖尿病、肺炎、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、白内障といった疾患を罹患するリスクが高まることも知られています。
活性酸素を増やす要因としては、運動とストレス、飲酒、喫煙が挙げられます。また、本来は人間が寝る時間に仕事をする夜勤なども活性酸素を増やす行為として知られています。体への負荷がかかることで、活性酸素が増えるのです。
こうした厄介な活性酸素を無害化してくれるのが、チョコレートに含まれるポリフェノールが持つ抗酸化作用なのです。
認知機能の低下を防ぐ
脳の重量は20代から徐々に減少していき、認知機能も低下します。そして、20代と60代を比較すると60代のほうが約5%程軽くなるとなってしまうのです(※2)。
愛知県蒲郡市で蒲郡市と愛知学院大学と明治が行った「チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究」で、チョコレートがBDNF(脳由来神経栄養因子)を増やすことがわかりました。
BDNFは海馬に多く存在するタンパク質で、神経細胞をつくったり、再生したりする役割を持っています。 カカオポリフェノールを摂取して、BDNFが増えることによって、シナプスの形成が促され、記憶力や認知機能の向上も期待されます。
人手不足や長寿化を受けて定年延長の流れもある中で、60歳を超えても働く人が増えることが予想されます。認知機能を保つために、健全なうちから備えておくに越したことはないでしょう。チョコレートが認知症の進行を遅らせるといった証明はまだされていませんが、認知症予防や改善の可能性も十分にありえるでしょう。
さきほどカカオポリフェノールの抗酸化作用が老化や疾病を防止すると説明しましたが、チョコレートは新陳代謝を高める効果も確認されており、肌のターンオーバーを促進する効果も確認されています。
肌のターンオーバーは、洗顔など外側から行うことができず、内側から古い細胞を押し出すことでしか達成できませんから、代謝を高めることが必要となるのです。
女性だけでなく、男性も美容を意識する時代です。チョコレートを食べることで、若々しい見た目を保つことにつながります。