その結果、いずれの年代においても、日商簿記検定2級の取得者が最も多かった。
総合商社においては、商取引や事業投資の際に取引先の業績や決算内容を確認・評価することが不可欠である。そのため、企業活動や会計処理を踏まえた適切な判断や分析を行う上で、簿記2級で学ぶ商業簿記や工業簿記の知識が役立つ。
また、FP(ファイナンシャル・プランナー)資格の取得者も多く見られる。簿記検定と同様に、お金に関する知識を習得できる点が特徴である。
特に、2級FP技能検定の合格やAFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)認定研修の修了を要件とするAFP資格、およびその上位資格であるCFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)資格は、ハイクラス転職市場において人気が高い。
証券外務員一種の保有者も多い。この資格では、基本的な金融商品の取引に加え、有価証券、信用取引、デリバティブ取引など幅広い金融知識を習得できる。
総合商社が手がけるクレジットカード事業や信販事業といった融資・決済事業の分野で活用できるほか、証券アナリスト資格を取得すれば高度なマーケット分析が可能となり、さらなるキャリアアップを目指すことができる。
*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。
医科・歯科の単科大等を除く全国757大学に2024年春の就職状況を調査。561大学から得た回答を基にランキングを作成した。上位10位以内の大学を掲載。就職者数にグループ企業を含む場合がある。大学により、一部の学部・研究科、大学院修了者は含まない場合がある。東京大学は「東京大学新聞」、京都大学は「京都大学新聞」より集計(調査/大学通信)