
農業にAIやデジタル技術を使って生産性を劇的に高めるソリューションが急速に普及している。特集『儲かる農業2025 日本の夜明け』の#6では、担い手農家アンケートの結果に基づいて作成した、役立った「生産DX・効率化ツール」ランキングをお届けする。このランキングは毎年恒例だが、今年は1~3位のツールが総入れ替えとなる下克上の年となった。(ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文)
1~3位のツールが総入れ替え!
網走でコメをキロ63円で作れる資材とは?
企業が提供する農業サービスが、生産方法だけでなく、ビジネスモデルまで急速に変えようとしている。
下表は、本特集の#3『農業のAI・DX・GXで農家から支持される組織ランキング!NTT躍進、JA・三菱商事・トヨタは?最新「業界勢力図」を大公開』で公表した農業ソリューションの普及状況だ。
ダイヤモンド編集部は、どのツールが、どのような理由で農家から支持されているのかを明らかにするため、担い手農家アンケート(下図参照)の結果に基づき、役立った「生産DX・効率化ツール」ランキングを作成した。
すると、農業界に新規参入した企業が首位に輝くなど、業界の秩序が激変していることが分かった。同ランキングは毎年恒例だが、今年は1~3位のツールが全て入れ替わり、業界秩序が激変する年となった。
次ページでは、農家が評価する役立った「生産DX・効率化ツール」ランキングを大公開するとともに、高支持を得たツールの人気の秘密を分析。また、ランキングに初登場したバイオスティミュラント資材が農業を激変させる可能性も明らかにする。