儲かる農業2025 日本の夜明け#18Photo:Kris Gaethofs/gettyimages

2016年のJA全農改革では、農業の資機材の価格が海外に比べて高いことが政府から問題視された。それから約10年……、農業資材や農機が割高な問題は改善されていないようだ。特集『儲かる農業2025 日本の夜明け』の#18では、担い手農家アンケートの結果に基づき、農家が割高だと感じている農業の資機材を明らかにするとともに、肥料、農薬、農機、農業ハウス資材が高い理由を徹底分析する。(ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文)

プロ農家が農業界の悪しき慣習を切る!
「価値を生まない中間業者は不要」

 コストの増加分を農産物の価格に転嫁することは大事だ。だが、農家が海外よりも割高な肥料や農機を買うことを強いられている限り、農業の国際競争力を高めることは難しい。

 本編集部は、農業の生産性向上を妨げる悪しき商習慣などを解明するため、担い手農家アンケートで、「割高」な資材などを聞いた。

 次ページでは、農家が割高だと感じている農業の資機材を明らかにするとともに、肥料、農薬、農機、農業ハウス資材が高い理由を徹底分析する。