外国人窃盗団による被害の全貌
意外な物を盗む、その目的とは?

 外国人窃盗団は、盗品を売りさばき現金化するのを目的としている。そのため、特に海外で人気の高い商品や高額で換金できる商品を大量に万引きするという特徴がある。

日本の治安を脅かす「外国人窃盗団」が盗むものが意外すぎる…想像を超える「犯行の手口」を専門家が明かす外国人窃盗団による万引きは、陳列棚の商品全部や商品コーナーにあるもの全部、根こそぎ万引きしていく。(写真はイメージです) Photo:PIXTA

 季節やトレンドで多少変わるが、同一の商品(あるいは同一メーカーの商品)を集中的かつ大量に万引きする傾向もある。年間を通して万引きされる商品としては、化粧品や基礎化粧品、特定の大衆薬などの医薬品が多い。また、季節需要があるもの(日焼け止めクリームなど)や、本国で人気の日本製の商品(アニメキャラクターの入った商品など)を狙うケースも。

 日本人による万引きは、欲しいものを数点というケースが多い一方、外国人窃盗団による万引きは、陳列棚の商品全部や商品コーナーにあるもの全部、根こそぎ万引きしていく。

 決して、家電製品などの大型商品、貴金属など高額な商品ばかりを狙うわけではない。それが、日本人からすると意外というか、盲点になりがちだ。そのため、化粧品や大衆薬などを扱う店舗側も盗難防止対策が弱かったり、まさかこの商品が大量に万引きされるなんてと警戒が薄かったりして、盗まれてから気づくケースも少なくない。

 そもそも、高価な商品は空箱を置くなどの対策をしていて、店舗で実際に陳列されていないことも多い。また、高額な商品はベトナム本国の経済状況もあり換金しにくい。本国でも売れやすく人気の高い、安価で大量に陳列されている日本製の物を好んで万引きしているのは、そういうわけだ。