桜の花びらも軸も
クルマにとっては厄介者
桜の花びらは非常に薄く、ヒラヒラと飛び散りますよね。桜吹雪という言葉があるように、満開後には散った桜の花びらが大量に舞うものです。クルマで桜の花びらを巻き上げて走るシーンは、春を感じられて気持ちいいですが、実は桜の花びらはクルマにとって“くせ者”です。
雨上がりなどクルマが濡れた状態で、桜の花びらがボディにピッタリと張り付き、そのまま乾いてしまうと爪でひっかいても意外と取れません。後で落とせばいいやと思って放置すると、張り付いた部分がシミになってしまうことも。ボディに桜の花びらが張りついたら、乾く前に水で洗い流しましょう。

桜の花びらだけではなく、軸(茎)の部分も厄介者。細いので、クルマの見えにくいすき間に入り込みます。リヤに斜めのハッチがあるクルマだと、ハッチ部分のすき間に軸が入り込むこともしばしば。筆者の実体験として、マツダのサバンナRX-7(FC3S)のハッチに入り込んだ軸が、水抜きのドレンホールに詰まってしまいました。この季節は気を付けたいものです。
植物の種類によっては、初春に樹液を出す樹木もあります。松ヤニが代表例ですが、そうした樹液はクルマに付着するとベタベタして取りにくく、さまざまな汚れを呼び寄せます。樹液はカーシャンプーをしても落ちないこともあります。樹液の主成分はペクチンという糖質です。温度が下がると固まってしまいますが、ぬるま湯を掛ければ溶け出して簡単に除去できます。