(2)受験する学校の入試問題を考えると必要な講座なのか?
小6の春の時点だと、本番の日程別の細かい受験パターンは決まっていなくても、第一志望校〜第三志望校くらいは少しずつ明確になっていることと思います。その志望校と見比べた時、必要なオプション講座なのかどうかを少なくとも一度は検討した方が良いでしょう。
今は、二科目入試や一科目入試も増えています。また、科目の配点が、算国:理社が2:1だったりする場合は、配点が高い算数と国語に力を入れた方が良いという判断も成り立ちます。
塾によっては、「○○中特訓」など学校名が冠についている場合もあり、こうしたものは入試問題とずれがないため、私はおすすめするケースが多いのですが、「志望校と偏差値が同じくらいの学校」や「慶應系などざっくりとした学校群」を対象とする講座の場合は、事前に内容を塾に確認した方が良いでしょう。
特に、四谷大塚や日能研の偏差値55前後の学校については、同じような偏差値帯であっても、〈基本問題が多め=合格最低点が高めの学校〉と〈応用問題が多め=合格最低点が低めの学校〉が混在します。自ずと対策の方向性が変わってくるでしょう。
(3)通常授業や模試のやり直しがしっかりと出来ているか?
成績を上げるためには「できなかったことをできるようにする」というシンプルなことを徹底するしかありません。小6にもなると、通塾授業の日数や模試の種類が小5の時よりも増えている、宿題の量と質も増えている(時にはこなしきれないほどの宿題量がある)、小学校で最上位学年として行事などで忙しくなる……と決して時間の余裕はないものです。
大きなステーキが出てきたとしても、食べ切れなかったり、食べたとしても消化不良になったとしら栄養にはなりませんよね。これと同じで、目の前の教材をもう一度やり直す方が優先順位が高い科目はありませんか?
特に算数が苦手な場合は、先に進むよりも出来なかったところまで戻るという対策が最善なケースがあります。