【中学受験】塾がゴリ押す○○特訓や××合宿…「断ってOKな講座」と「受けた方がいい講座」の明確な違い写真はイメージです Photo:PIXTA 

(4)続けたい習い事や、受験以外の目標と両立できるか?

「サッカー選手になりたい」「野球の大きな大会が夏にある」「バレエの発表会が○月にある」「次の英検試験で○級を取ると決めている」など、習い事や受験以外の目標に向けて取り組んでいる人は、この時期までは頑張りたいというリミットがあるはずです。

 もちろん、現在の学力と志望校とのギャップによっては、習い事はいったんお休みするという判断もあるでしょうが、受験学年の小6になったからといって「オプション講座のために習い事を絶対にやめなければならない」というものではありません。

 家庭の事情を全て塾に合わせる必要はないでしょう。習い事を真剣にやっていた生徒は、「頑張れば報われる」ことを知っていますし、「時間の使い方」も上手。「勝つために戦略を立てて実行に移す」ことも経験済みです。しっかりとやっていればということが前提にはなりますが、中学入試に限らず、真剣に向き合うことでいずれ大きな成果を出すことが多いことを知っています。

(5)学習効果以外のメリットはあるか?

 繰り返しになりますが、塾のオプション講座について全面的に否定しているわけではありません。普段は一緒に通塾していない集団の中で、今まで習っていない先生に習うという刺激はモチベーションの向上にもつながります。

 もちろん、周りと比較して尻込みをするとか、先生との相性が合わずに苦労するなどということもあるかもしれませんが、現状を打開する意味では一定の効果が得られると期待できます。

 特に、普段は少人数で授業を受けている場合は、井の中の蛙になっているかもしれません。「こんなに素晴らしい答えを書いていた子がいた」という感想を得たことで、さらに頑張ろうという気持ちを持ったという例もあります。実際に良い環境で勉強できていたかどうかは、初回の感想を聞いてみると良いと思います。