
「日本で2番目にまずい店」と聞くと、思わず気になってしまうのではないだろうか?このキャッチコピーには、あえてネガティブ表現を使うことでインパクトを生み、付加価値を伝える戦略が隠されている。あなたの周りにも、意外な形で付加価値を生んでいる事例があるかもしれない。※本稿は、柿内尚文『このオムライスに、付加価値をつけてください』(ポプラ社)の一部を抜粋・編集したものです。
「日本で2番目にまずい店」
そのキャッチコピーの狙いとは?
「日本で2番目にまずい店」
ある場所で見たラーメン屋さんの看板にこう書かれていました。
何でまずい店と、わざわざ書くのか?マイナスだけをあえて伝えるのって、どんな意味があるのか。
看板を見たときはそう思いました。
でも、このマイナスをあえて伝えるという方法、実はいろいろ使われていることがわかりました。
有名なのが、以前CMであったこのコピー。
「まずい!もう一杯!」
このCMは、まだそこまで認知されていなかった青汁という商品を広めることにつながったそうです。
「まずい」という言葉にはインパクトがあります。
ラーメン屋さんが「日本で2番目にまずい店」と看板に書いたのも、やはりインパクトを狙ってのことだと思います。
ただ、あえてマイナスを出すメリットはインパクトだけではありません。
たとえば、「本当にまずいのか?」というお客さん側の興味を生む効果もあります。
また、おいしければ、ギャップを狙えます。あえて落としておいて、ギャップの大きさで、お客さんの記憶に残そうとしているのかもしれません。
他にもこんな狙いが考えられます。
・競合と差別化する場合、普通はおいしいを売りにするところをまずいを押し出すことで、他店と差別化したい
・SNSで話題を広めたい
付加価値は、伝えたい相手に伝わってはじめて意味を持ちます。最高の付加価値も、誰も知らなければ、付加価値ではなく不要価値です。
付加価値は、いつも自分ベースではなく、相手ベースなのです。
付加価値を伝えるのに
有効な「インパクト化」
付加価値で苦労するのが、「付加価値が伝わらない問題」です。せっかくつくった付加価値が、なかなか伝わらない。知ってもらえない。そんな悩みは多いかと思います。
そんな付加価値を伝える方法のひとつが、「インパクト化」。わかりやすく「インパクトのあること」を押し出すのです。
「日本で2番目にまずい店」といった「ネガティブ表現の活用」も「インパクト化」の1例です。