「サイズの戦い」は、かなり激しく、細かくなっています。

 たとえば小パッケージ化。食パンの2枚入りタイプ(以前は最小単位が3枚だったそうです)、ラーメンの袋めんも5つ入りから3つ入りに。

 ひとり暮らしが増えていることが背景にあるようですが、付加価値は多方面でつくることができるというわけです。

ヨーグルトのイラスト同書より転載 拡大画像表示

時代とともに変わる付加価値が
「ブーム」を作っていく

 以前であればここまでの付加価値戦争は起きていませんでした。

 時代とともに付加価値の重要性が増してきたのです。

 気をつけたいのは、昨日の付加価値が今日の付加価値とは限らないということ。時間経過とともに変化するのが付加価値です。

 付加価値だと思っていたものが、既存価値(編集部注/受け手にとっては当たり前の、既に存在している価値)になっていたり、不要価値(編集部注/受け手側が付加価値だと思わない「いらない価値」)になっているかもしれません。

図表:3つの価値同書より転載 拡大画像表示

 付加価値、既存価値、不要価値、この3つの価値を考える上でわかりやすい事象があります。「ブーム」です。

 近年ではタピオカドリンクがブームになったり、僕が若い頃にはワンレンボディコンブームなんて時代もありました(ワンレンボディコンブーム、知らない人もいるかもしれませんが、すごいブームでした。ワンレンボディコンの女性がたくさんいました)。

 ブームは、3つの価値の変遷で成り立っています。

ブームになりはじめ→付加価値に

ブームの途中から終盤→既存価値に移行

ブーム終焉→不要価値に移行(もしくは既存価値のまま)

 付加価値→既存価値→不要価値、という道を歩むのがブームなのです。

 これがブームで終わらず、定番化したものは、付加価値→既存価値でとどまったものです。