「真面目に仕事をしているのに、なぜか上司に評価されない…!」
あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化したロングセラーだ。発売直後から賛否両論を巻き起こし、「よくぞ言ってくれた」「暗黙知が“言語化”されている」「今まで気づいていなかった“新事実”」など大反響が集まっている。そんな「職場で実力を適切にアピールする“見せ方”の技術」をまとめた本書の中から「出世する人/しない人の特徴」についてお伝えする。

出世する人が「取る資格」
皆様は職場で資格の取得を勧められたり、会社から推奨されていると言うことがありますか。おそらく様々な職種で、業務の助けになる資格の取得が奨励されていると思います。
しかし、職場で出世していく人は、やたらに資格を取ることはしません。今回は職場の出世する人がどのように取る資格を選んでいるのかについて紹介していきましょう。
資格取得にも「優先順位」がある
そもそもですが、皆さんの職場で取るべき資格は当然様々な難易度や、種類があると思います。
特に大企業においては、基本的に「補助金が付いている資格」の優先度は最も高いです。会社としてお金を出してまで、取って欲しい資格ということですから、これは最優先で取るようにしましょう。
逆に取得奨励などのように、特に補助金は出ないものは様子見がよいでしょう。なぜなら、「職場としてはお金を出すほどではないので、あなたの自費で受けてください」と言うようなメッセージと取ることもできるからです。
また、最近出てきたばかりの資格は注意が必要です。なぜなら、資格にも流行り廃りがあり、奨励資格に出てきたばかりの資格は、すぐに奨励資格から外されてしまうケースも多いからです。せっかく取った資格が何の役にも立たない、ということもありえます。
職場の出世する人は、こういった資格の取得、一つ一つにもコスパを意識しています。限られた時間の中で職場の評価を獲得するために、最善手を選べるようにするとよいでしょう。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)